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東芝のフィリピン増産で3,000人の雇用、データセンター向けHDD

KEY POINTS

ニュースの要点
東芝がフィリピンでのハードディスク駆動装置(HDD)の生産を広げ、3,000人の追加雇用が見込まれると、ラルフ・レクト官房長官が明らかにしました。マラカニアン宮殿での東芝の池谷光司上級執行役副社長との面談で話し合われたものです。
この動きの意味
現地法人の東芝情報機器フィリピン(TIP)は10月2日に操業30周年を迎え、同じ日にラグナ・テクノパークの拡張したラインから、データセンター向けのニアラインHDDを初出荷しました。AIとクラウドの処理を支える大容量製品です。
今後の注目点
3,000人の雇用がいつ実現するか。投資額が公表されるか。2027年度に生産能力をほぼ倍増させる計画が守られるか。AI向けの需要がどこまで続くか。

東芝がフィリピンでの生産を広げます。

ラルフ・レクト官房長官によると、ハードディスク駆動装置(HDD)の製造の拡張により 3,000人の追加雇用が見込まれます。木曜にマラカニアン宮殿で、東芝の上級執行役副社長である池谷光司氏と面談した際に話し合われました。

レクト長官は「貴社のフィリピンへの投資は非常にうまくいっている」と述べ、この拡張が世界のデータ保存の供給網におけるフィリピンの位置づけを強め、フィリピンをAIと先端製造の拠点にするというマルコス大統領の取り組みと合致するとしています。

投資額と実現の時期は公表されていません。

30年と、新しいライン

同じ週、現地法人の動きも公表されました。

東芝情報機器フィリピン(TIP)は、東芝デバイス&ストレージの子会社です。1996年10月1日にパソコン向けの2.5インチHDDの生産で操業を始め、2001年には1.8インチにも広げました。10月2日が操業30周年にあたり、マニラでの記念式典には政府関係者、取引先、地域の関係者らおよそ250人が集まっています。

その式典に合わせて、TIPは ニアラインHDDの初出荷を発表しました。

項目内容
製品ニアラインHDD(データセンター向け大容量)
用途AIとクラウドの処理
生産拠点ラグナ・テクノパーク(拡張ライン)
従来の拠点カルメレイ工業団地
生産能力2027年度に2025年度比でほぼ倍増(記憶容量ベース)

社長の明用健一氏は「TIPのこの30年の発展は、従業員の献身によって可能になった」と述べています。同社は2026年にISO 50001(エネルギー管理)の認証も取得しました。

なぜHDDなのか

AIの普及は、半導体だけでなく記憶装置の需要も押し上げています。

大規模言語モデルの学習と運用には膨大なデータが要り、その保管にはコストあたりの容量が大きいHDDが使われます。ニアラインHDDは、頻繁には読まないが消せないデータを大量に置くための製品で、データセンターの増設と連動して需要が伸びる位置にあります。

フィリピンから見ると、この拡張は既存の強みの延長線上にあります。8月の輸出は電子製品が全体の68.1%を占め、半導体が73.5%伸びました。組立・検査・保管装置という、完成品の手前の工程に集積があるという構図です。

日系の集積が厚くなる

ラグナとバタンガスには、日系の製造業が集まっています。エプソンはPEZAの承認を受けてバタンガス工場で産業用ロボットの生産を始め、三菱自動車はラグナ州サンタロサでハイブリッド車を2028年から作り、2030年の輸出を目標にしています。

東芝の拡張が3,000人規模だとすれば、この地域の雇用に与える影響は小さくありません。ただし現時点で示されているのは官房長官が述べた見込みの数字であり、会社側が公表した計画ではない点は踏まえておく必要があります。

本記事は投資額が公表されていないため為替換算を行っていない。

SOURCES / 出典

  1. PhilSTARメディア
    Toshiba's Philippines expansion to create 3K jobs - Rectophilstar.com
  2. The Manila Times(PR Newswire、東芝の発表)company一次情報
    Toshiba Information Equipment (Philippines) Celebrates 30th Anniversary and First Shipment from Expanded Nearline HDD Production Linemanilatimes.net

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#東芝#HDD#ラグナ#データセンター#雇用#日系企業

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