EYの共通業務拠点が2〜3年で2,000人増、6,000人から
KEY POINTS
- ニュースの要点
- EYの共通業務拠点 EY Global Delivery Services(GDS)フィリピンが、設立11年を機に、今後2〜3年でおよそ2,000人を増やす計画を示しました。現在はマニラとセブで6,000人を超えています。
- この動きの意味
- 受託ではなく、EYが自社で運営する拠点です。世界のEY加盟事務所と顧客に対し、監査、コンサルティング、税務、共通業務を提供しています。
- 今後の注目点
- 伸びを見込む分野として、監査と技術コンサルティングに加え、AI、データ、サイバーセキュリティ、デジタル工学、企業向け基盤を挙げています。セブにはサイバーセキュリティ拠点を開設しました。
EYの共通業務拠点 EY Global Delivery Services(GDS)フィリピン が、増員計画を示しました。設立11年を迎えた2026年9月のことです。
規模
| 現在の人員 | 6,000人超(マニラ・セブ) |
| 今後2〜3年の増員 | 約2,000人 |
| 設立 | 2015年 |
提供するのは、世界のEY加盟事務所と顧客に対する監査、コンサルティング、税務、共通業務です。
どこが伸びると見ているか
- 監査
- 技術コンサルティング
- AI
- データ
- サイバーセキュリティ
- デジタル工学
- 企業向け基盤
拠点責任者の Dench Decino 氏は、次のように述べています。
今後2〜3年で、およそ2,000人の専門人材を増やす計画のもと、フィリピンの人材に投資し続ける。フィリピンはEYのネットワークのなかで、またこの国の専門サービスと技術の生態系のなかで、重要な役割を果たし続けると考えている
セブが軸になっている
成長の物語の中心はセブです。
- EY GDS セブ サイバーセキュリティ拠点を開設
- 2026年には、増える人員を収容する恒久的な本部へ移転
Decino氏は「セブのサイバーセキュリティ拠点の開設と新しい能力の開発は、我々がどれだけ進んできたかを示している」としています。
人材の側も動かしています。GDS Academia という取り組みで、首都圏とセブの大学と連携し、教室での学びを実際の業務・技術の技能につなげています。この産学連携は、2026年のセブIT-BPM機構(CIBO)の表彰で「産学連携優秀賞」を受けました。
GCCという形
この拠点は、業界団体IBPAPが成長の牽引役と位置づける GCC(グローバル・ケイパビリティ・センター)そのものです。国内のGCCは200社超まで増えています。
IT-BPM業界が2026年の420億ドル目標の達成を明言した背景には、こうした拠点の積み上がりがあります。
日系企業にとっての読みどころ
読みどころは、増やす人材の中身です。
2,000人の内訳は示されていませんが、伸びる分野として挙がったのは監査、技術コンサルティング、AI、データ、サイバーセキュリティ、デジタル工学です。電話に出る仕事ではなく、資格と専門性を要する仕事です。
これは、フィリピンの人材市場で何が取り合いになるかを示しています。会計、IT、セキュリティの有資格者は、同じ層を複数の外資系拠点が奪い合う構図です。現地で経理やITの拠点を持つ日本企業にとって、採用と定着の難度が上がる方向に働きます。
もう一点、セブという立地も見どころです。首都圏の賃金と賃料が上がるなか、第2の都市圏に高付加価値の機能を置く動きが続いています。拠点の新設や拡張を考えるなら、マニラ以外も選択肢に入ります。
SOURCES / 出典
- Mindanao TimesメディアEY GDS Philippines marks 11 years, sets next growth phase with 2,000 additional professionalsmindanaotimes.com.ph
- Gadgets MagazineメディアEY GDS Philippines plans 2,000 new hires in next growth phasegadgetsmagazine.com.ph
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