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7月末の国の債務が19兆3,900億ペソで過去最高。年末見通しの98%に到達

KEY POINTS

ニュースの要点
フィリピンの国家政府の債務が7月末に19兆3,900億ペソとなり過去最高を更新した。6月末の19兆700億ペソから1.7%、前年同月の17兆5,600億ペソから10.39%増えている。国内外での新規借入と、ペソ安による外貨建て債務の評価替えが要因である。
この動きの意味
この水準はすでに2026年末の見通しである19兆7,660億ペソの98.09%にあたる。残り5か月で使える余地が2%を切っている計算になる。国庫局は為替リスクを抑えるため国内調達を優先する方針を示している。
今後の注目点
年末の見通し19兆7,660億ペソを超えるか。ペソ安がさらに進んで外貨建て債務の評価額が膨らむか。国内調達の比率が67.61%から上がるか。9月22日の大型国債の入札が実施されるか。

フィリピンの国家政府の債務が、7月末で 19兆3,900億ペソ(約49兆6,400億円)となり、過去最高を更新した。国庫局(BTr)の集計による。

6月末の19兆700億ペソから 1.7%増。前年同月の17兆5,600億ペソからは 10.39%増、2025年末の17兆7,100億ペソからは9.5%増えている。

年末の見通しの98%に、7月で届いた

目を引くのは、進み方の速さである。

国家政府の債務残高(単位:兆ペソ
2026年末の見通し
19.766
2026年7月末
19.39
2025年末
17.71
2025年7月末
17.56

7月末の残高は、2026年末の見通しの98.09%にあたる。

7月末の残高は、2026年末の見通しである19兆7,660億ペソの98.09%にあたる。予算・財源計画で示された修正後の水準である。残り5か月で、見通しに対する余地は2%を切っていることになる。

増えた理由は2つ

国庫局が挙げた理由は2つである。

  1. 国内外での新規の借入
  2. ペソが対ドルなどで下落したことによる、外貨建て債務の評価替え

2つ目が効いているのが今回の特徴である。ペソが安くなると、同じ額の外貨建て債務でも、ペソに直したときの金額が膨らむ。借りた額が増えていなくても、残高は増える。

ペソは9月3日に1ドル62.565ペソの史上最安値をつけたばかりである。

3分の2は国内から借りている

内訳を見ると、方針がはっきり出ている。

国家政府の債務の内訳(7月末)19兆3,900億ペソ
68%
32%
  • 国内13兆1,100億ペソ
  • 海外6兆2,800億ペソ

国庫局は為替リスクを抑えるため国内調達を優先する方針を示している。

  • 国内債務:13兆1,100億ペソ。6月末から2.11%増、前年同月から8.26%増。ほぼ全額が国債である。7月は2,712億2,000万ペソの純発行があった
  • 海外債務:6兆2,800億ペソ。6月末から0.84%増、前年同月からは 15.12%増。171億ペソの純借入に加え、ペソ安で評価額が膨らんだ

国庫局は「為替リスクへの露出を減らし、より安定した債務の構成を支えるため、国内調達に傾けた借入の組み合わせを続けている」としている。

海外債務の伸びが国内債務の2倍近いのは、新規に借りたからというより、ペソ安で評価額が上がったからである。

借りにくくなっている局面と重なる

この数字が出たのと同じ時期に、政府は9月22日に予定していた5年物の大型国債の入札を、ペソ安と金利上昇を理由に見直している。9月には1,000億ペソ超の個人向け国債が満期を迎える。

債務は過去最高で、年末の見通しにほぼ届き、しかも借りる費用が上がっている。その一方で上半期のインフラ支出は40.8%減っており政府系ファンドは上半期に188億ペソを投じた

換算は1ペソ=2.56円(2026年9月4日時点)で計算した目安である。

SOURCES / 出典

  1. BusinessWorldメディア
    Philippine NG debt hits record-high P19.39 trillionbworldonline.com
  2. Philippine Daily Inquirerメディア
    PH debt rose to fresh peak of P19.39T in Julybusiness.inquirer.net

参考(本文の補足)

  1. Bureau of the Treasury (Philippines)Bureau of the Treasury

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#国家債務#国庫局#ペソ安#財政#国債

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