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政府、9月22日予定の5年物大型国債の発行を見直し。ペソ安と金利上昇で

KEY POINTS

ニュースの要点
フィリピン政府が、9月22日に予定していた5年物の大型国債の入札を見直している。ペソ安と金利の上昇で借入の費用が高くなっているためで、国庫長官が明らかにした。この入札は今月の3,800億ペソの起債計画の一部である。
この動きの意味
6月に計画を立てた時点では中東情勢の悪化を織り込んでいなかったとしている。発行を見送れば大型起債で市場の厚みを作る取り組みが後退し、進めれば財政赤字を抑える努力のなかで利払いが増える。どちらにも代償がある。
今後の注目点
9月22日の入札が実施されるか。実施した場合の落札利回り。9月と10月に満期を迎える国債の借り換えがどう進むか。中央銀行が追加利上げに動くか。

フィリピン政府が、9月22日に予定していた5年物の大型国債の入札を見直している。ペソ安と金利の上昇で、借りる費用が高くなっているためである。

国庫長官の Sharon Almanza 氏は、ブルームバーグの質問にこう答えた。

我々の借入戦略が、変化する市場環境に応じたものであり続けるよう、計画を再評価している

同氏によれば、借入計画を作った6月の時点では、中東情勢がさらに悪化するとは想定していなかったという。今月の起債についての判断は「近く」出るとしている。

3,800億ペソの計画のうちの1本

対象は、機関投資家向けに売る固定利付の国債である。個人向けの国債と同じく、政府の資金調達のかなりの部分を担う種類にあたる。

今月の起債計画3,800億ペソ(約9,728億円)
見直し対象9月22日入札予定の5年物
前回(2月)の調達額2,350億ペソ(約6,016億円)

買い手が待っている

投資家が慎重になっている理由も、記事は挙げている。

フィリピン・ファンドマネジャー協会の Helen Oleta 会長は「中央銀行が物価を抑えるために利上げを続ける可能性がある」として、こう述べた。「投資家はより良い買い場を待っており、来年に向けて持ち高を組み直そうとしているかもしれない」

外国人投資家にとっては別の問題がある。物価が高く自国通貨が弱いと、自分の通貨に戻したときの利回りが目減りする。買う理由が薄くなる。

需要の弱さは、直近の入札にも出ていた。9月2日に行われた5年物の入札では、応札額が募集額の1.2倍にとどまった。8月初旬の同じ5年物の入札では3.1倍だったので、1か月で需要が3分の1近くまで細ったことになる。

どちらを選んでも代償がある

政府の立場は難しい。

  • 見送れば:大型の起債で市場の厚みを作るという取り組みが後退する
  • 進めれば:財政赤字を抑える努力のなかで、利払いが増える

しかも資金は要る。成長を促すために支出を増やす必要があり、加えて 今年満期を迎える国債の借り換えもある。ブルームバーグの集計では、9月に1,000億ペソ(約2,560億円)超、10月にさらに500億ペソ(約1,280億円)が、個人向け国債としてが満期を迎える。

背景の数字も並べておく。物価は3か月続けて鈍化して7月に6.2%になったが、それでも今年の目標の2倍を超えている7月末の国の債務は19兆3,900億ペソと過去最高7月の政府の借入総額は2,913億ペソで前年同月比75.4%増である。

換算は1ペソ=2.56円(2026年9月4日時点)で計算した目安である。

SOURCES / 出典

  1. Bloomberg / BusinessWorldメディア
    Philippines reconsiders five-year jumbo bond sale on high inflation, weak pesobworldonline.com
  2. Bloombergメディア
    Philippines Reconsiders Five-Year Jumbo Bond Sale on High Inflation, Weak Pesobloomberg.com

参考(本文の補足)

  1. Bureau of the Treasury (Philippines)Bureau of the Treasury

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#国債#国庫局#ペソ安#インフレ#財政#調達

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