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8月の銀行貸出が11%増で3か月ぶりの速さ、企業向けが押し上げ

KEY POINTS

ニュースの要点
中央銀行(BSP)のデータによると、8月末のユニバーサル銀行・商業銀行の貸出残高(逆現先取引を除く)は15兆1,210億ペソで、前年同月の13兆6,180億ペソから11%増えました。7月の10.4%増から加速し、5月の12.1%以来3か月ぶりの速さです。
この動きの意味
けん引役は企業向けです。居住者の事業活動向けが10.6%増の12兆7,310億ペソで、7月の9.8%増から加速しました。不動産、電力・ガス・蒸気・空調、卸売・小売と自動車修理、金融・保険、製造業、情報通信、運輸・倉庫への貸出が増えています。
今後の注目点
政策金利5%のもとで企業向けの伸びが続くか。クレジットカードの23.3%という伸びがどこまで持つか。個人向けの減速が消費の鈍化を示すのか。不良債権比率への影響。

8月の銀行貸出が加速しました。中央銀行(BSP)のデータによると、ユニバーサル銀行・商業銀行の貸出残高(逆現先取引を除く)は 15兆1,210億ペソです。

月前年同月比
2026年5月12.1%
2026年7月10.4%
2026年8月11.0%

前年同月の13兆6,180億ペソからの伸びで、5月以来3か月ぶりの速さになります。

BSPは「ユニバーサル銀行・商業銀行の貸出は8月に拡大し、とくに企業からの銀行信用への持続的な需要を映した」としています。

企業向けが加速、個人向けは減速

中身を見ると、方向が分かれています。

区分8月末残高前年同月比7月の伸び
居住者向け合計14兆8,160億ペソ+11.3%+10.8%
うち事業活動向け12兆7,310億ペソ+10.6%+9.8%
うち個人向け2兆840億ペソ+16.2%+17.1%
非居住者向け3,051億8,600万ペソ-1.5%-6.8%

企業向けは加速、個人向けは減速です。

貸出が伸びた業種としてBSPが挙げたのは、不動産、電力・ガス・蒸気・空調、卸売・小売と自動車の修理、金融・保険、製造業、情報通信、運輸・倉庫です。デイリー・トリビューンによれば、最大の産業向けである不動産は2兆9,000億ペソで4.5%増、電力・ガス・空調が27%増、運輸・倉庫が26.1%増でした。

個人向けの中身

個人向けの減速は、2つの品目から来ています。

品目8月末残高前年同月比7月の伸び
クレジットカード1兆3,230億ペソ+23.3%+24.5%
自動車ローン5,429億8,100万ペソ+5.8%+7.0%
給与担保の一般消費1,835億8,700万ペソ+11.6%+9.9%

クレジットカードは依然として23.3%という高い伸びですが、前月より鈍りました。自動車ローンの5.8%も同様です。給与担保の消費ローンだけが加速しています。

クレジットカード残高が1兆3,000億ペソを超え、個人向け全体の63%を占めている点は、個人向けの不良債権比率が悪化しているという既報と合わせて見ておく必要があります。

マネーサプライも加速

デイリー・トリビューンによれば、マネーサプライ(M3)も8月に11.2%増の20兆7,000億ペソとなり、7月の改定値10.3%増より速くなりました。

BSPは「今後も、銀行の貸出環境が物価と金融の安定という責務に沿ったものであり続けるようにしていく」としています。中央銀行が貸出を見るのは、金融政策がどう波及しているかを追うためです。

読み方

7月の貸出は10.4%増、6月末の銀行の総資産は30.7兆ペソで貸出の伸びが資産を上回っていました。この流れが8月も続いた形です。

ただし同じ日に出た統計は、別の方向を向いています。9月の製造業PMIは49.6へ落ち、5か月ぶりに50を割りました。企業が8月に借りた資金は、9月の生産減と矛盾するわけではありません。設備や運転資金の手当ては、景気の実感より先に動くことがあるからです。

換算は本文の金額が兆・千億ペソ単位の統計値であり、円に直すと桁が増えて前年比の読み取りを妨げるため行っていない。目安として1ペソ=2.49円(2026年9月4日時点)である。

SOURCES / 出典

  1. BusinessWorldメディア
    August bank lending growth fastest in three monthsbworldonline.com
  2. Daily Tribuneメディア
    Bank lending, money supply growth pick up in Augusttribune.net.ph

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#銀行貸出#中央銀行#金融統計#クレジットカード#マネーサプライ#企業融資

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