Philip Morrisのマカティ拠点が80人増床、160市場に600業務
KEY POINTS
- ニュースの要点
- Philip Morris Internationalの共通業務拠点 PMI Business Solutions Philippines が、マカティの8 Rockwellに増床しました。設立5周年にあたる2026年9月14日で、80人超の新規雇用を伴います。
- この動きの意味
- 受託ではなく自社運営の拠点です。500人超で約600業務を160市場に出しており、フィリピンのGCCが実際にどう積み上がるかの見本になります。
- 今後の注目点
- 次の5年の軸をAIに置くとしている点。現在の業務のどこが自動化され、どこが人に残るか。
Philip Morris International の共通業務拠点 PMI Business Solutions Philippines(PMIBS)が、マカティ市の 8 Rockwell に増床しました。設立5周年にあたる2026年9月14日のことです。
規模
| 新規の職位 | 80超 |
| マニラの人員 | 519人(増床前) |
| 提供する業務 | 約600 |
| 対象の市場 | 160 |
| 増床面積 | 420平方メートル |
業務の範囲は、財務、人事、IT、営業支援、データ分析、供給網、案件管理、車両管理にわたります。
設立は2021年。当初は財務とITで 20市場を担当していました。そこから160市場まで広がっています。
同社にとって世界で2番目、アジアでは最初の共通業務拠点です。
次の5年はAIに置く
PMIBS社長の Harry Tan Jr. 氏は、次のように述べています。
最初の5年が能力を築くことだったとすれば、次の5年は人々がAIを通じてより大きな価値を生み出すのを助けることになる
増床した施設では、AIのハッカソンが開かれました。生成系と分析系の道具を使い、現場の課題に地元の技術者をあてる催しです。
登壇したのは、Tan氏のほか PMI のグローバル共通業務担当副社長 Edvinas Katilius 氏、フィリピン法人PMFTC社長の Zhenya Ivanov 氏です。Ivanov氏は、フィリピンへの長期的な関与をあらためて示しました。
GCCという形
この拠点は、業界団体 IBPAP が伸びの牽引役と位置づける GCC(グローバル・ケイパビリティ・センター)そのものです。国内のGCCは200社超まで増えています。
受託先に仕事を出すのではなく、自社で人を雇い、自社の業務を自社で回す。IT-BPM業界が420億ドル目標の達成を明言した背景には、こうした拠点の積み上がりがあります。
日系企業にとっての読みどころ
参考になるのは、5年で20市場から160市場まで広げたという経路です。
最初から全世界を見るのではなく、財務とITという範囲の狭い業務で始めて、担当市場と業務の種類を順に足している。拠点の設計として現実的な進め方です。
もう一点、増床の理由に「より価値の高い業務へ」と置いている点も見どころです。人件費の安さだけを理由にした拠点は、賃金が上がれば動機を失います。業務の質を上げる方向に舵を切れるかどうかが、拠点を長く置けるかの分かれ目になります。
SOURCES / 出典
- The Philippine StarメディアPhilip Morris' global services hub expands Makati facilityphilstar.com
- Daily TribuneメディアPMIBS bets on AI, Filipino talent for next growthtribune.net.ph
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