軽油が1リットル2.31ペソ上昇、中央銀行の利上げ判断の2日前に
KEY POINTS
- ニュースの要点
- エネルギー省(DOE)によると、8月25日から軽油が1リットルあたり2.31ペソ(約6円)、ガソリンが1.08ペソ(約2.8円)、灯油が0.95ペソ(約2.5円)上がった。米国とイランの緊張が高まり、外交的な解決の見通しが弱まったことが原因である。
- この動きの意味
- 中央銀行(BSP)が8月27日に金融政策を決める2日前にあたる。7月のインフレ率は6.2%で、目標の3%を5か月連続で上回っている。燃料はその主因の一つで、今回の上げは9月以降の物価に効いてくる。
- 今後の注目点
- 9月以降の値上げ幅。地域の港湾やパイプラインが攻撃された場合の急騰。8月27日のBSPの決定。物流と製造の費用にどこまで転嫁されるか。
エネルギー省(DOE) によると、8月25日から燃料の小売価格が上がった。
| 種類 | 1リットルあたりの上げ幅 |
|---|---|
| 軽油(ディーゼル) | 2.31ペソ(約6.0円) |
| ガソリン | 1.08ペソ(約2.8円) |
| 灯油 | 0.95ペソ(約2.5円) |
上げ幅がもっとも大きいのは軽油である。トラック、船、発電機、農業機械が使う燃料で、物価に回りやすい。
原因は中東
Sharon Garin エネルギー長官は、原因を米国とイランの緊張の高まりと、外交的な解決の見通しが弱まったこと だと説明した。世界の価格が押し上げられている。
国内の在庫については、47.22日分 を確保しているとした。
Alessandro Sales 次官は、今後数週間で2桁の上げ幅が出る可能性は低いとみている。ただし 地域の港湾やパイプラインが攻撃された場合 は、大きな価格変動が起こりうるとした。
2日後に金融政策の判断がある
このタイミングには意味がある。
中央銀行(BSP)は 8月27日 に金融政策を決める。当媒体が伝えたとおり、アナリスト24人のうち19人が0.25%の利上げを予想しており、実現すれば政策金利は5.00%になる。3会合連続の引き上げにあたる。
7月のインフレ率は6.2%で、目標の3%を 5か月連続 で上回っている。BSPが4月に引き締めへ転じたきっかけも、エネルギー価格の急騰だった。
燃料の値上げが物価に表れるのは、通常この先の月になる。利上げの理由が、判断の直前にもう一段積み上がった 形になる。
中東情勢の影響は、ほかの数字にも出ている。当媒体は同じ週に、オフィスの成約が中東情勢による意思決定の先送りで前期比24%減ったことと、PAGCOR がオンライン賭博の利用者の落ち込みの一因に物価上昇を挙げたことを伝えている。
円換算は2026年8月21日時点のレート(1ドル=159円、1ペソ=2.6円)による目安です。
SOURCES / 出典
- Philippine Daily InquirerメディアDOE: Diesel up by P2.31/liter starting Aug. 25business.inquirer.net
- The Philippine StarメディアFuel prices to rise again in last week of Augustphilstar.com
参考(本文の補足)
- BusinessWorldPeso weakens as market eyes BSP meeting
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