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ラグナの日用品工場2か所が再エネ100%へ、ACENが小売で供給する

KEY POINTS

ニュースの要点
アヤラ系ACENの小売電気事業ACEN RESが、日用品メーカーACS Manufacturingのラグナ州の2工場へ再生可能エネルギー100%の電力を供給する契約を結びました。太陽光・風力・地熱の設備から供給します。
この動きの意味
フィリピンでは月間ピーク需要100kW以上の需要家が電力の供給者を自分で選べます。この制度を使えば、配電会社に縛られずに電源の中身を指定できます。ラグナに工場を持つ企業にとっては、手の届く選択肢です。
今後の注目点
契約期間と価格の水準が公表されるか。同じ工業地帯の他社が続くか。国の再エネ比率目標(2030年に35%)に対して小売側の切り替えがどこまで寄与するか。

アヤラ財閥系の再生可能エネルギー会社 ACEN の小売電気事業 ACEN RES が、日用品メーカー ACS Manufacturing のラグナ州にある 2つの工場へ、再生可能エネルギー100%の電力を供給する契約を結びました。

供給元はACENの太陽光・風力・地熱の設備です。削減効果は 年4,270トンのCO2とされ、樹木19万3,000本が1年に吸収する量にあたると説明されています。

ACS Manufacturingは、洗剤の Pride、石けんの Shield、歯みがきの Unique を作っている会社です。

供給者を選べる制度が使われている

今回の切り替えを可能にしているのは、2つの制度です。

制度中身対象
RCOA(小売競争・開放アクセス)配電会社ではなく、自分で電力の供給者を選んで契約できる月間ピーク需要が 100kW以上の需要家
RAP(小口需要家の需要集約制度)小口の需要家が需要をまとめて参加する単独では100kWに届かない需要家

月間ピーク需要100kWは、中規模の工場やビルなら届く水準です。つまりこれは大企業だけの話ではなく、ラグナやバタンガスに工場を持つ日系企業にとっても手の届く選択肢にあたります。

配電会社から買う場合、電源の中身は選べません。RCOAで小売事業者と直接契約すれば、電源を指定できるようになります。今回のように「再エネ100%」を条件にできるのはそのためです。

ACS最高経営責任者のMai Supetran氏は「ラグナの工場を再生可能エネルギーへ切り替えるのは、製造工程を環境への責任と一致させる戦略的な判断だ」と述べています。ACEN上級副社長のTony Valdez氏は「ACS Manufacturingのように100%再エネへの切り替えを選ぶ企業が、私たちがさらに再エネの設備を開発していく力になる」としています。

国の目標と、企業側の動機

フィリピンは電源に占める再生可能エネルギーの比率を 2030年に 35%、2040年に 50% へ引き上げる目標を掲げています。現在は25%です。

企業側の動機は、環境目標だけではありません。フィリピンの電気代は東南アジアで最も高い水準にあり、電力コストは製造業にとって大きな負担です。供給者を選べるということは、価格の交渉余地を持てるということでもあります。

ただし今回、契約期間も価格の水準も公表されていません。再エネ100%がコスト増なのか削減なのかは、この発表からは判断できません。

日系企業にとっての読みどころは制度のほうです。自前で屋根に太陽光を載せて請求を減らす道と、RCOAで電源を指定して買う道は、並行して選べます。

SOURCES / 出典

  1. Philippine Daily Inquirerメディア
    ACS Manufacturing taps ACEN for Laguna factory's clean powerbusiness.inquirer.net
  2. PhilSTARメディア
    ACS Manufacturing goes green with ACENphilstar.com

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#ACEN#再生可能エネルギー#ラグナ#RCOA#製造業#アヤラ#脱炭素

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