First Gen、Alliance Globalの施設に25MW超の地熱を供給。工場やモールが対象
KEY POINTS
- ニュースの要点
- ロペス財閥系のFirst Genが、Alliance Global Group(AGI)の主要施設へ25メガワット超の地熱電力を供給する契約を結んだ。対象はマニラ首都圏、イロイロ、ダバオ、ラグナにまたがり、Megaworldの複合開発、Venice Grand Canal Mall、ArcoVia City、イロイロのホテル、ダバオのオフィス、ラグナのEmperador Distillersの工場2か所が含まれる。
- この動きの意味
- 地熱は太陽光や風力と違い、天候に左右されずにベースロード(常時一定の電力)を担える唯一の再生可能エネルギーである。工場や商業施設のように電力を止められない需要家にとっては、脱炭素とコスト管理を同時に扱える選択肢になる。企業の電力調達が再エネへ移る具体例である。
- 今後の注目点
- AGIが掲げる2035年のカーボンニュートラルに向けて、追加の契約が出るか。First Genの1,700MW超の再エネ容量のうち、企業向け直接供給がどこまで伸びるか。同種の契約が他の財閥に広がるか。
ロペス財閥系の発電会社 First Gen が、Alliance Global Group(AGI)の主要な施設へ 25メガワット超の地熱電力 を供給する契約を結んだ。
電力は、アルバイ州とソルソゴン州にある同社の地熱発電所から出る。
対象になる施設は広い。
| 場所 | 施設 |
|---|---|
| タギッグ市 | Megaworld の複合開発 |
| マッキンリーヒル | Venice Grand Canal Mall |
| パシッグ市 | ArcoVia City |
| イロイロ市 | Richmonde Hotel Iloilo |
| ダバオ市 | Davao Finance Center |
| ラグナ州サンタロサ・ビニャン | Emperador Distillers の工場 |
AGIはアンドリュー・タン氏が創業した企業グループで、不動産開発、観光・娯楽、ゲーミング、飲食、ファストフードを国内外で手がける。2035年のカーボンニュートラル達成を目標に、再生可能エネルギーの利用を増やそうとしている。
地熱が選ばれる理由
Megaworldのサステナビリティ責任者 Arnulfo C. Batac 氏は、電力使用がグループ全体の炭素排出の大きな部分を占めると述べた。「効率やサービスの提供を損なわずに、より多くの再生可能エネルギーを事業に使えるようになることは、我々の炭素排出量を大きく減らし、カーボンネットゼロという目標に近づけてくれる」
First Genの Carlo L. Vega 最高顧客エンゲージメント責任者は、地熱の性質を挙げる。「ベースロードの容量を担える唯一の再生可能エネルギー源である地熱への移行は、単なるコスト最適化の手段ではなく、リスクを管理し、地球のために良いことをする手段でもある」
ベースロードとは、時間帯や天候に関係なく常に一定量を出せる電源のことである。太陽光は夜に止まり、風力は風次第で変わる。工場やモールのように電気を止められない需要家にとって、この違いは実務的に大きい。
First Genは水力、地熱、太陽光、風力を合わせて全国に1,700MW超の再生可能エネルギー容量を持つ。
フィリピンでは再生可能エネルギーが2年間で990億ペソ(1ペソ=約2.6円で約2,570億円)の電力コストを押し下げたという試算も出ている。企業が電力の調達先を再エネへ切り替える動きは、脱炭素の文脈だけで語られるものではなくなっている。
SOURCES / 出典
- BusinessWorldメディアFirst Gen bags 25-MW geothermal supply deal with Alliance Globalbworldonline.com
- Philippine Daily InquirerメディアFirst Gen seals 25-MW supply deal with AGIbusiness.inquirer.net
- The Philippine StarメディアAlliance Global shifts key properties to clean powerphilstar.com
参考(本文の補足)
- Alliance Global Group, Inc.Alliance Global Group 会社サイト
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