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AI基盤に344億ドルの国家計画、データセンターを30倍にする目標

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ニュースの要点
情報通信技術省が2033年までのAI基盤整備計画をまとめました。総額344億ドル(約5兆3,600億円)で、民間が210億ドル、公的支出が135億ドルです。AI向けデータセンターの容量を現在の約50メガワットから1.5ギガワットへ引き上げる目標を掲げます。
この動きの意味
同省長官は「政策や規制の面では高い評価を得ている。足りないのは基盤のほうだ」としています。制度は整っているのに設備がない、という自己診断です。中核に据えたのはクラーク・バターン回廊で、米国の大手クラウド事業者2社がそれぞれ200メガワット規模で用地を調べています。
今後の注目点
2社が実際に進出を決めるか。同省が見込む2027年の着工に届くか。1.5ギガワットを動かす電力をどこから確保するか。公的支出135億ドルの予算が確保されるか。

フィリピンの情報通信技術省(DICT)が、AI関連の基盤整備について国家計画をまとめました。2033年までの投資額として掲げたのは 344億ドル(約5兆3,600億円)です。

内訳はこうです。

金額
民間からの投資210億ドル(約3兆2,700億円)
公的支出135億ドル(約2兆1,000億円)
うちAIの計算基盤・データセンター146億ドル(約2兆2,800億円)

すでに動いている事業ぶんの182億ドル(約2兆8,400億円)を差し引くと、新たに必要になるのは163億ドル(約2兆5,400億円)という計算になります。

対象は、AIの計算基盤、データセンター、光ファイバー網、海底ケーブル、そしてインターネット接続点の整備です。

「足りないのは基盤のほうだ」

Henry Aguda情報通信技術相の言い方が、この計画の性格を表しています。

「政策や規制の面では、我々は高い評価を得ている。足りないのは基盤のほうだ

制度は整えたのに設備がない、という自己診断です。実際、フィリピンのAI向けデータセンターの容量は現在 約50メガワットにとどまります。計画はこれを2033年に 1.5ギガワットへ、およそ30倍に引き上げる目標を置いています。

雇用では、AI関連で50万人超の創出を見込みます。あわせて、IT・BPM分野で働く130万人を、AIを使うサービスに対応できる人材に育てるとしています。この産業が2028年の売上目標を下方修正したばかりであることを踏まえると、既存の労働力をどう作り替えるかという話でもあります。

場所は決まっている

計画は、整備する場所を段階に分けています。

段階地域
中核クラーク・バターン回廊
補完バタンガス・アウロラ、スービック・カラバルソン
将来の地方拠点セブ・イロイロ、ダバオ

そして具体的な引き合いも出ています。米国の大手クラウド事業者2社が用地の調査を進めており、それぞれ5年かけて 200メガワット規模を検討しているとされます。見ているのはバターン・クラークとバタンガス・アウロラの2つの回廊です。

同省は2026年中に本気の進出希望者が現れ、早ければ2027年に事業が動き出す可能性を見込んでいます。

電気をどうするのか

計画の実現には、はっきりした前提があります。電力です

50メガワットを1.5ギガワットにするということは、データセンターだけで発電所1基分を超える電力を新たに使うということになります。ところがフィリピンの電気代は6月に1キロワット時12.43ペソとなり、東南アジアで最も高くなりました。供給の安定も課題で、ビサヤ地方では停電の警報が繰り返し出ています。

政府は廃棄物発電で400メガワットバイオマスで160メガワットの入札を進めていますが、合計しても1.5ギガワットには遠い規模です。

計算基盤の計画と電源の計画が、同じ速さで進むかどうか。そこが、この344億ドルが絵に終わるかどうかの分かれ目になります。

換算は1ドル=155.9円(2026年9月4日時点)で計算した目安である。

SOURCES / 出典

  1. Philippine Daily Inquirerメディア
    PH sets $34-B plan to catch up in AI racebusiness.inquirer.net
  2. BusinessMirrorメディア
    US hyperscalers evaluating Luzon sites for operationsbusinessmirror.com.ph

参考(本文の補足)

  1. DICTDepartment of Information and Communications Technology

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#AI#データセンター#DICT#デジタルインフラ#クラーク#ハイパースケーラー#国家計画

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