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9月8日から燃料値上げ、ディーゼルは1リットル最大5ペソ高

KEY POINTS

ニュースの要点
9月8日午前6時から、ディーゼルが1リットルあたり4.50〜5.00ペソ、ガソリンが4.00〜4.50ペソ上がる。エネルギー省は週末のうちの給油を呼びかけた。フィリピンでは月曜発表・火曜適用で価格が改定される。
この動きの意味
8月のインフレ率6.1%を押し下げたのは食品と電気で、ディーゼルは前年同月比55.7%高と逆に加速していた。そこへ5ペソが上乗せされる。10〜12月期の成長率予測が前提にしていた原油価格の落ち着きも、逆方向へ動いている。
今後の注目点
9月のインフレ率が8月の6.1%から反転するか。中央銀行が10〜12月期に追加利上げに動くか。ホルムズ海峡の情勢が落ち着くか。運輸業界から運賃引き上げの要求が出るか。

フィリピンの燃料価格が9月8日(火)午前6時から上がる。石油元売りのJetti Petroleumが示した幅は次のとおりである。

油種1リットルあたりの値上げ幅
ディーゼル4.50〜5.00ペソ(約11〜12円)
ガソリン4.00〜4.50ペソ(約10〜11円)

フィリピンでは毎週月曜に価格改定が発表され、火曜の午前6時から適用される。エネルギー省(DOE)は週末のうちに給油しておくよう呼びかけた。石油産業管理局のRino Abad局長は「いまの流れを見ると、火曜まで待たずに週末に給油したほうがよい」と述べています。

原因は中東にある

Jetti PetroleumのLeo Bellas社長が挙げたのは、イランをめぐる情勢の再燃である。1か月ほど比較的落ち着いていたところに、米国によるイラン領内への攻撃と、それに対するイラン側のミサイル報復が重なった。

これに供給側の事情が加わる。ディーゼルの在庫が減っていること、そして中東とロシアで製油所の稼働が乱れていることである。ロシア側はウクライナとの戦争によるものとされる。

ホルムズ海峡ではタンカーへの攻撃も起きている。エネルギー省によれば、サウジアラビア船籍のタンカーが正体不明の飛翔体を受け、フィリピン人船員2人が死亡した。世界の商船の乗組員に占めるフィリピン人の比率は高く、中東情勢は同国にとって燃料価格だけの問題ではない。

インフレの計算が変わる

この値上げは、物価の見通しに直接効く。

8月のインフレ率は6.1%まで下がったが、内訳を見るとディーゼルは前年同月比 55.7%高、ガソリンは36.2%高で、交通は13.5%高だった。総合の数字を押し下げたのは食品と電気であり、燃料はむしろ加速していた。そこにさらに5ペソが乗る。

統計庁は9月の数字について、すでに天候の影響で上振れする可能性を示していた。燃料はそれとは別の押し上げ要因になる。

見通しの前提も揺らぐ。アジア太平洋大学が10〜12月期の成長率を4%超と予測した際、根拠のひとつに挙げていたのが 原油価格の落ち着きだった。9月8日の値上げは、その前提とは逆方向の動きである。

事業への効き方

燃料はほぼすべての事業のコストに入る。とくに響くのは、輸送費が原価に直結する物流・小売・製造である。

フィリピンは島が多く、陸路と海路を乗り継ぐ距離が長い。輸送費の上昇が、そのまま商品の価格に乗りやすい構造にある。中央銀行は物価を抑えるため8月に政策金利を5%へ引き上げたばかりで、燃料高が続けば引き締めを緩めにくくなる。

換算は1ペソ=2.49円(2026年9月4日時点)で計算した目安である。

SOURCES / 出典

  1. Philippine Daily Inquirerメディア
    Fuel prices up by as much as P5/L Sept. 8business.inquirer.net
  2. PhilSTARメディア
    DOE urges motorists: Gas up this weekend before oil price hikephilstar.com

参考(本文の補足)

  1. フィリピン・エネルギー省Department of Energy

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#燃料価格#原油#DOE#インフレ#中東情勢#ホルムズ海峡#船員

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