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停電が続くパナイに775メガワット、最初の稼働は2028年

KEY POINTS

ニュースの要点
フィリピンのエネルギー省(DOE)が、西ビサヤのパナイ島向けに2030年までで合計775メガワットの電源計画を示しました。ベースロード555メガワットと、ガス火力の中間調整用220メガワットです。
この動きの意味
最初の稼働は2028年です。今年に入ってから続いているビサヤの停電警報には間に合いません。当面は、停止中の発電所の復帰で凌ぐ形になります。
今後の注目点
ビサヤ全体で253メガワットの蓄電池。ルソンとパナイをミンドロ経由でつなぐ連系線。ただし送電計画上の実施時期は2041〜2050年とされています。

フィリピンのエネルギー省(DOE)が、パナイ島(西ビサヤ)向けの電源計画を示しました。

内訳

時期種類容量
2028年ベースロード135メガワット
2028年ガス火力(中間調整用)220メガワット
2029年ベースロード270メガワット
2030年ベースロード150メガワット
合計775メガワット

ベースロードは常時運転して土台を作る電源、中間調整用は需要の変動に合わせて出力を動かす電源です。

加えて、ビサヤ全体(セブ、レイテ、ネグロス、ボホール、パナイ)に 253メガワットの蓄電池が計画されています。

間に合わない

最初の稼働は2028年です。

今年に入ってからのビサヤの停電警報は、レッドアラートが41回、イエローが105回。9月は6日を除く全日でレッドが出ました。詳しくは送電線は電気を作れないという既報で扱っています。

当面の手当ては、停止中の発電所の復帰です。Therma Visayas と Panay Energy Development の設備が、2026年9月から10月にかけて戻る予定とされています。

第2の経路を作る

電源とは別に、DOEは ミンドロ・パナイ連系を進めるとしています。

バタンガスとミンドロをつなぐ送電線に、パナイ経由でビサヤ系統を接続する構想です。実現すれば、ルソンとビサヤの間にもう一つの環状の経路ができ、供給が逼迫したときや発電所が止まったときに電気を融通できます。

エネルギー長官の Sharon Garin 氏は次のように述べています。

パナイのエネルギーの将来を確かなものにするには、今日の供給の制約に手を打ちながら、西ビサヤが今後必要とする発電と送電の設備を作っていく必要がある

Sharon Garinフィリピン・エネルギー長官

ただし送電会社NGCPの送電開発計画(TDP)では、ミンドロ・パナイ連系の実施時期は 2041〜2050年に置かれています。Garin長官は前倒しを求めていますが、現在の計画上は遠い先の話です。

日系企業にとっての読みどころ

パナイ島にはイロイロ市があり、BPO拠点と製造業が集まっています。電力の不安定さは、そのまま事業の前提に関わります。

読みどころは時間軸のずれです。

  • いま起きている停電 → 停止中の発電所の復帰頼み(2026年9〜10月)
  • 構造的な解決 → 2028〜2030年の新電源
  • 系統としての冗長性 → 連系線、計画上は2041年以降

3つの層が、それぞれ別の時計で動いています。2027年から2028年にかけては、新しい電源がまだ入らない期間が残ります。

パナイ島に拠点を置く、あるいは検討する企業にとっては、自家発電か蓄電池を前提に置くかどうかの判断がこの期間にかかります。253メガワットの蓄電池はビサヤ全体の数字で、パナイに何メガワット配分されるかは示されていません。

SOURCES / 出典

  1. Power Philippinesメディア
    DOE maps 775 MW power pipeline for Panay through 2030powerphilippines.com
  2. Daily Tribuneメディア
    Panay gets 775-MW power buildup through 2030tribune.net.ph

参考(本文の補足)

  1. Daily GuardianNOT A STANDALONE FIX NGCP: Mindoro-Panay power link needs new plants to work

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#エネルギー省#パナイ#ビサヤ#電力#蓄電池#送電

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