デジタル損保Oonaのフィリピン事業、上期純利益が3倍で損保トップ10入り
KEY POINTS
- ニュースの要点
- デジタル損害保険のOona Insuranceが、フィリピン事業の2026年上期で純利益を前年同期比200%、収入保険料(GWP)を80%伸ばしたと発表した。正味収入保険料ベースで国内損保トップ10に入った。
- この動きの意味
- デジタル起点の新規参入が4年で既存の序列に食い込んだ。コンバインド・レシオ96%と保険事業そのもので黒字を保ったままの拡大で、規模だけを追う成長とは分けて見る必要がある。
- 今後の注目点
- 同社が明言した東南アジアでの買収がフィリピンで実行されるか。第2四半期に1.96%まで上がった保険浸透率と、同社の伸びの差がどこまで開くか。
シンガポールに本社を置くデジタル損害保険のOona Insuranceが、フィリピン事業の2026年上期決算を公表した。純利益は前年同期比200%増、収入保険料(GWP=契約者から受け取った保険料の総額)は80%増となった。
正味収入保険料ベースで、フィリピンの損害保険会社トップ10に入った。同社がフィリピンで営業を始めたのは2022年で、4年での到達になる。
採算を保ったまま伸ばした
規模だけを追った拡大かどうかは、コンバインド・レシオ(支払った保険金と経費の合計を、受け取った保険料で割った比率。100%を下回れば保険事業そのもので黒字)で見分けられる。同社はインドネシアとフィリピンの2市場合計で96%を維持したとしている。
伸びを支えたのは売り方の組み合わせだという。デジタル企業との提携に加え、代理店、仲介業者、銀行の窓口販売、自社の直販を並行して使った。商品も自動車、火災、傷害、医療に広がり、個人向け医療保険を新たに投入している。
グループ全体では純利益が130%増。内訳はフィリピンが200%増、インドネシアが55%増で、フィリピンが牽引した。
Warburg Pincusが出資、次は買収
Oonaは2022年設立、本社はシンガポール。米投資会社 Warburg Pincus が出資している。インドネシアでは自動車保険のGWPでトップ10、損保全体では23位につける。
創業者兼グループCEOの Abhishek Bhatia 氏は、4年足らずでインドネシアの自動車保険トップ10に入った速度に触れたうえで、東南アジアでの買収を進める方針を示した。優先はインドネシアとフィリピン、次いでタイとベトナムとしている。
フィリピンの保険浸透率(保険料収入のGDP比)は2026年第2四半期で1.96%と、東南アジアの中でも低い水準にある。市場が薄いぶん、新規参入が既存の序列を動かす余地が残っている。
SOURCES / 出典
- Oona Insurance(PR Newswire/The Manila Times掲載)企業公式一次情報Oona Insurance Eyes Southeast Asia Acquisitions With 130% Net Income Growthmanilatimes.net
- BusinessWorldメディアOona Insurance Philippines says profit, gross premiums surged in first semesterbworldonline.com
参考(本文の補足)
- The Philippine StarInsurance penetration rises on higher premium collections
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