株価が6,000割れ寸前、為替の取引高が倍増し介入観測が出た
KEY POINTS
- ニュースの要点
- フィリピンの株価指数PSEiが1.11%(67.29ポイント)下げて6,007.78で引け、6,000の節目に迫りました。ペソは1ドル62.835で前日の過去最安値から2.5センタボ戻しています。
- この動きの意味
- 注目は為替の取引高です。銀行間の取引が前日の9億6,922万ドルから19億ドルへ倍近く膨らみました。中央銀行が市場に出た可能性が指摘されています。特定の水準は目標にしないとしつつ、無秩序な動きには介入するという方針です。
- 今後の注目点
- 6,000を割るか。中央銀行が介入を認めるか。原油と米国の金融政策が落ち着くまでこの組み合わせが続く。
フィリピンの株価指数 PSEiが、6,007.78で引けました。1.11%(67.29ポイント)の下げで、6,000の節目に迫っています。全銘柄指数も0.62%(21ポイント)下げて3,342.52でした。
為替のほうに異変がある
株より目を引くのが、為替の取引高です。
| ペソの終値 | 1ドル 62.835ペソ(前日から2.5センタボの反発) |
| 取引中の最安値 | 1ドル62.925ペソ |
| 銀行間の為替取引高 | 19億ドル(前日の9億6,922万ドルから倍近く) |
取引高が倍になったことから、中央銀行が市場に出た可能性が指摘されています。
フィリピン中央銀行は、特定の為替水準を目標にはしないとしつつ、市場が無秩序に振れたときには介入するという立場を取っています。ペソは前日に1ドル62.86ペソで過去最安値を更新したばかりでした。
株が下げている理由
要因は2つで、どちらも同じ根を持ちます。
1つ目はペソ安です。通貨が下がり続けるという見方が、投資家を慎重にさせています。
2つ目は原油高です。フィリピンは石油の純輸入国なので、原油が上がると輸入の支払いが増え、通貨にも圧力がかかります。
Regina CapitalのLuis Limlingan氏は「高止まりする原油価格が投資家心理に重くのしかかり、インフレ圧力への懸念を高めている」と述べています。
加えて、米国の連邦準備制度がインフレ対応で利上げに動くという見方が、慎重な姿勢を強めています。
当日の中身
| 売買代金 | 53億5,000万ペソ(約133億円) |
| 値下がり銘柄 | 96 |
| 値上がり銘柄 | 90 |
| 変わらず | 53 |
売買代金は大きくありません。値下がりと値上がりの数も拮抗しています。幅広く売られたというより、指数への影響が大きい銘柄が下げたという形です。
日系企業にとっての読みどころ
株価そのものより、通貨・原油・金利が同じ方向に働いているという構図が重要です。
- 原油が上がる → 輸入の支払いが増える → ペソが下がる
- ペソが下がる → 輸入物価が上がる → インフレが上がる
- インフレが上がる → 利上げの圧力 → 資金調達コストが上がる
この輪は、フィリピンで事業をする企業のコストに順番に効いてきます。8月のインフレ率は6.1%で、中央銀行の目標である2〜4%を大きく超えたままです。
現地で借り入れる予定があるなら、金利の前提を見直しておく局面になります。
換算の基準は1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)です。
SOURCES / 出典
- PhilSTARメディアPSEi tumbles to near 6,000 amid peso fallphilstar.com
- PhilSTARメディアPeso on brink of record-low 63:$1 levelphilstar.com
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