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首都圏の74%が配車アプリを利用、公共交通の穴を利用者が自費で埋める

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ニュースの要点
配車アプリのinDriveの調査で、マニラ首都圏の住民の74%が直近3か月に少なくとも1回配車アプリを使っていた。平均の利用頻度は週3回。予約前に複数のアプリで料金を比べる人が78%、価格より質を優先する人が73%だった。
この動きの意味
使う理由の上位が『急いでいるとき』『悪天候のとき』『夜間の安全』である点に、公共交通の穴が出ている。バスや鉄道の行列と天候の影響を利用者が自費で回避している。inDrive自身も手数料10%を武器に2025年に完了乗車を8倍へ伸ばした。
今後の注目点
78%が料金を比べる行動が各社の価格競争にどう効くか。inDriveが7都市からさらに広がるか。標本数など調査の詳細が公表されるか。南北通勤鉄道の開業で需要が移るか。

配車アプリの inDrive が行った調査で、マニラ首都圏の住民の 74% が直近3か月のあいだに少なくとも1回、配車アプリで移動していた。4人に3人にあたる。平均の利用頻度は 週3回である。

先に断っておくと、これは配車サービスの事業者自身が行った調査である。標本数や抽出方法は公表されていない。数字は参考として読み、傾向のほうを見るのが妥当になる。

使う理由に、公共交通の穴が出ている

利用の理由として挙がった上位は次のとおりである。

配車アプリを使う理由(複数回答)(単位:%
急いでいるとき
50
悪天候のとき
49
夜間や不慣れな場所での安全
29

inDrive調べ。マニラ首都圏、直近3か月。『急いでいるとき』は原文では50%超。

半数を超える人が「急いでいるとき」に予約すると答えた。理由として挙がっているのは バスや鉄道の長い行列を避けるためである。49%は悪天候のとき、29%は夜間や不慣れな行き先での安全を理由にした。地域によっては公共交通が当てにならないことも挙がっている。

これらはいずれも 本来は公共交通が担うはずの機能である。定時性、悪天候時の運行、夜間の安全。それが足りない部分を、利用者が自分の財布で埋めていることになる。

料金を比べる利用者と、手数料10%の事業者

もうひとつ目を引くのが利用者の行動である。

行動比率
予約前に複数のアプリで料金を比べる78%
価格より質を優先する73%
平均の利用頻度週3回

78%が複数アプリを比べるということは、利用者が特定のサービスに固定されていないという意味になる。同時に73%が価格より質を優先すると答えており、単純な安値競争にはなりにくい。比べたうえで、安いほうではなく良いほうを選ぶという行動である。

この「比べる」行動は、inDriveの事業モデルと噛み合っている。同社は運転手と乗客が運賃を交渉する方式を採り、手数料を 10%に抑えている。業界の標準とされる20〜25%より低い。

その結果として、2025年のフィリピンでの完了乗車は前年の 8倍、乗客数は7倍に伸びた。稼働する運転手は2025年10月時点で1万6,000人(前年1万3,000人)である。展開しているのはマニラ首都圏、セブ、バギオ、バコロド、イロイロ、カガヤン・デ・オロ、ブトゥアンの7都市で、首都圏だけでなく地方都市に広げている点が特徴になる。

inDriveフィリピンのSofia Guinto氏は「日々の移動でinDriveのようなアプリに頼るフィリピン人が増えている以上、移動を提供する側は乗客が必要とし価値を置くものに追いつく必要がある」と述べています。

日本の企業から見ると

首都圏の移動がアプリを前提に組み替わっているということは、そこに乗る事業の入口ができていることでもある。決済、保険、広告、車両のリースはいずれも配車の上に載る。

一方で、これを需要の強さとだけ読むのは早い。利用が伸びた理由の多くは、公共交通が足りないことにある。鉄道網の整備が進めば、同じ需要が別の手段に移る可能性は残る。南北通勤鉄道は2028年と2031年に区間ごとの開業が示されている

SOURCES / 出典

  1. PhilSTARメディア
    '3 in 4 in NCR booking more ride-hailing trips'philstar.com
  2. Newsbytes.PHメディア
    inDrive posts 8x ride surge as PH becomes fast-growth market in 2025newsbytes.ph

参考(本文の補足)

  1. inDriveinDrive

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#配車アプリ#inDrive#Grab#マニラ首都圏#公共交通#消費者調査#モビリティ

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