Pag-IBIGの住宅融資が1〜9月に1,113億ペソ、低所得層向けは2.7倍に
KEY POINTS
- ニュースの要点
- 政府系の住宅積立基金Pag-IBIGは、1〜9月に6万8,514戸・1,112億9,000万ペソ(約2,800億円)の住宅に融資しました。戸数は前年同期比15%増、金額は20%増です。
- この動きの意味
- 伸びの中心は最低賃金層・低所得層向けの社会住宅で、戸数は2.7倍の1万904戸、全体に占める割合は7%から16%近くに上がりました。年3%の補助金利を使う政府の住宅政策が、借り手の層を広げています。
- 今後の注目点
- 社会住宅向けの融資が年末までこのペースで増えるか。住宅博覧会での1,262戸の予約が実際の融資につながるか。物価高と利上げの中で、中所得層向けの優遇金利が続くか。
フィリピンの政府系の住宅積立基金Pag-IBIG Fundは、2026年1〜9月に 6万8,514戸、計1,112億9,000万ペソ(約2,800億円)の住宅に融資したと発表しました。前年同期の5万9,789戸・930億3,000万ペソから、戸数で15%、金額で20%増えています。
低所得層向けが全体の16%に
伸びを引っ張ったのは、最低賃金層・低所得層向けの「社会住宅」です。
| 区分 | 2025年1〜9月 | 2026年1〜9月 | 伸び |
|---|---|---|---|
| 融資した住宅(全体) | 5万9,789戸 | 6万8,514戸 | 15%増 |
| うち社会住宅の戸数 | 3,987戸 | 1万904戸 | 173%増 |
| 社会住宅の融資額 | 44.5億ペソ | 121億ペソ(約300億円) | 172%増 |
| 住宅開発への融資 | 21.8億ペソ | 59.3億ペソ(約150億円) | 172%増 |
社会住宅が全体の戸数に占める割合は、7%から 16%近くに上がりました。マルコス大統領の住宅政策「Expanded 4PH(拡大版の国民住宅計画)」の一環で、社会住宅の借り手には年3%の補助金利が適用されます。中所得層向けにも年4.5%と5.75%の優遇金利を用意し、融資の上限を1,000万ペソ(約2,500万円)に引き上げています。
この住宅政策には、建設会社も参加しています(Megawideの4PH事業の記事)。
大手デベロッパー10社以上と提携
Pag-IBIGは、Amaia Land、Avida Land、DMCI Homes、Federal Land、Filinvest Land、Megaworld、PH1 World Developers、Robinsons Land、Rockwell Land、SM Development(SMDC)などの開発事業者と組んで、価格帯の違う住宅をそろえています。基地転換開発公社(BCDA)とも提携し、ニュークラーク市で職場に近い住宅を増やそうとしています。
Daily Tribuneによると、住宅都市開発省(DHSUD)とPag-IBIGが10月19〜20日にパサイ市で開いた第2回の全国住宅博覧会には、前年の1万9,215人を上回る3万425人が来場しました。住宅の問い合わせは8,698件から4万4,567件に増え、1,262戸が予約されました。
換算の基準は1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)です。
SOURCES / 出典
- PhilSTARメディアPag-IBIG-financed homes up 15 percent in 9 monthsphilstar.com
- Daily TribuneメディアPag-IBIG finances over 68,000 homes in nine months, socialized housing loans surge 173%tribune.net.ph
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