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フィリピンの水力2,500万kWを開くには5兆ペソ、エネルギー省が試算

KEY POINTS

ニュースの要点
エネルギー省の水力担当課長は10月22日、国内の未開発の水力約25GW(2,500万kW)を開発するには約5兆ペソが要ると述べました。1MWあたりの費用は約2億ペソとしています。
この動きの意味
水力は2025年末時点で国内の発電設備の約12%を占めますが、エルニーニョ下では発電量が最大4割落ちるとエネルギー省はみています。電気をためて必要なときに出せる揚水発電を、その穴埋めとして前に出しました。
今後の注目点
2025年の再エネ入札で落札した水力が2028年に予定どおり送電を始めるか。揚水発電の新しい案件が出てくるか。住友商事・J-Powerが加わるカラヤーンの発電所群への追加投資の中身。

フィリピンのエネルギー省(DOE)で水力・海洋エネルギーを担当するAriel Fronda課長は10月22日、国内の未開発の水力約 25GW(2,500万kW)を開発するには、約 5兆ペソ(約12兆円)の投資が要るとの見方を示しました。水力発電の建設費は1MWあたり約2億ペソ(約5億円)としています。ラグナ州カラヤーンで開かれたアボイティス・パワーの勉強会の場で、記者団に語りました。

エネルギー省によると、水力は2025年末時点で国内の発電設備容量の約12%を占めています。Fronda課長は、燃料価格の乱高下や気候のリスクを挙げ、発電所を増やすだけでなく、電気をためる設備や電力網の柔軟さも整える必要があると述べました。

エルニーニョで水力は最大4割減

フィリピンは2026年に始まった強いエルニーニョ(雨が減り干ばつになりやすい気象)に備えています。水力発電はダムや川の水量に左右されるため、エネルギー省は気温の上昇で水力の発電量が最大40%落ちる恐れがあると警告しています。

Fronda課長がその補いとして挙げたのが揚水発電です。電気に余裕がある時間に下のため池から上のため池へ水をくみ上げ、需要が増えたときに水を落として発電する仕組みで、巨大な蓄電池のように使えます。ダム式や川の流れを使う通常の水力が落ち込む時期に、その減少を和らげられると説明しています。

日本企業も持つカラヤーン揚水発電所

会場となったカラヤーンには、出力73万4,360kW(734.36MW)の揚水発電所があります。PhilSTARによると、国内で唯一の揚水発電所で、東南アジアで最初のものです。10分以内に出力を上げられ、需要が急に増えたときに電力網を支えます。

この発電所は、カリラヤ・ボトカン・カラヤーン(CBK)の水力発電所群の中核です。CBKを約363億ペソ(約900億円)で取得したThunder Consortiumには、アボイティス財閥の再エネ会社に加えて、住友商事と電源開発(J-Power)が入っています。アボイティス財閥のSabin Aboitiz社長はCBKへの投資を続けるとしています。

Fronda課長は、2025年に実施した3回目の再エネ入札(GEA-3)で落札した水力の一部が、2028年から送電を始める見通しだとも述べました。この入札には660万kWを超える応札がありました。

換算の基準は1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)です。

SOURCES / 出典

  1. ビジネスワールド(BusinessWorld)メディア
    PHL hydro industry needs P5T worth of investment to achieve 25-GW potentialbworldonline.com
  2. フィリピン・スター(PhilSTAR)メディア
    DOE: P5 trilllion needed to harness 25 GW of hydropower capacityphilstar.com

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#水力発電#揚水発電#エネルギー省#アボイティス#住友商事#J-Power#エルニーニョ#再生可能エネルギー

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