中西金属工業のセブ工場で屋根置き太陽光が稼働、契約から4か月
KEY POINTS
- ニュースの要点
- First Genが、中西金属工業(NKCグループ)のフィリピン子会社であるNKC Manufacturing Philippines(NKC Phils.)のセブ工場で、1.84メガワットピークの屋根置き太陽光を完成させ送電を始めました。両社の契約は5月14日で、4か月での完成です。
- この動きの意味
- 設置場所はマクタン経済特区。NKC Phils.は1997年設立で、自動車と産業向けの精密ゴムシール、樹脂・金属のリテーナー、軸受関連部品、窓とスライドドア用のサッシローラーを作っています。First Genは工場と事務所の省エネ診断も行い、5年間の運転を担います。
- 今後の注目点
- 発電量と電気代の削減効果(非公表)。ビサヤ地域の電力需給。5年間の運転契約の後の扱い。マクタン経済特区のほかの日系工場が続くか。
First Genが、中西金属工業(NKCグループ)のフィリピン子会社であるNKC Manufacturing Philippines(NKC Phils.)のセブ工場で、屋根置き太陽光を完成させ、送電を始めました。
内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 容量 | 1.84メガワットピーク |
| 設置場所 | マクタン経済特区(セブ) |
| 契約 | 5月14日 |
| 完成 | 契約から 4か月 |
| 運転 | First Genが5年間 |
| 設計・施工 | First Gen |
First Genは、設備の設置に先立って工場と事務所の省エネ診断も行いました。効率を上げられる箇所と、電気代を抑えられる余地を洗い出すためです。
NKC Phils.とは
中西金属工業のフィリピン拠点で、1997年の設立です。NKCグループの同国での製造の中核にあたります。
作っているのは次の部品です。
- 精密ゴムシール
- 樹脂・金属のリテーナー(軸受の保持器)
- 軸受関連の部品
- 窓とスライドドア用のサッシローラー
納め先は自動車と産業の分野で、市場は世界です。親会社の中西金属工業は、産業用の専用部品、自動車部品、搬送システムを手がけています。
なぜ太陽光なのか
NKC Phils.の社長である松田憲彦氏は、6月の時点で動機をこう説明していました。
太陽光を使う契機は、環境への懸念に加え、安定した電力の供給を確保することにある
同氏は労務費の上昇と物価の影響にも触れています。完成の発表でも、二酸化炭素の排出と事業の費用の両方を減らすものだと述べました。
Power Philippinesによれば、今回の設備はビサヤ地域の電力事情が抱える課題のなかで、NKC Phils.のエネルギー面の耐久力を高めるためのものです。
実際、ビサヤの電力は厳しい局面にあります。8月にはビサヤとミンダナオの卸電力価格が20年で最高を記録しました。エネルギー規制委員会は地域別の価格上限を導入しています。
工場が自分の屋根で電気を作れば、その分だけ系統から買う量が減ります。価格が跳ねたときの影響を薄める効果があります。
セブで広がる同じ形
First Genは、セブで同種の案件を重ねています。
- 2026年5月NKC Phils.と契約
1.84メガワットピークの屋根置き太陽光
- 2026年前半ジョリビーのセブ拠点へ
ビサヤ・ミンダナオ最大の生産拠点に1メガワット
- 2026年10月NKC Phils.で稼働開始
契約から4か月で完成
10月11日には、ジョリビー・グループの直営189店を地熱電力に切り替える契約も発表されたばかりです。
日本企業にとっての読みどころ
マクタン経済特区には、日系の製造業が多く入っています。今回の案件は、その一社が「自家消費の太陽光で電気代と排出量を同時に下げる」という選択をした事例にあたります。
契約から稼働まで4か月という速さも、判断材料になります。土地の確保や系統接続の交渉が要る大規模発電と違い、既存の屋根を使う方式は工期が短くて済みます。
ただし、発電量の見込み、電気代の削減額、投資の規模はいずれも公表されていません。効果の大きさは外からは測れない点に注意が要ります。
本記事は契約金額が非公表で、金額の記載がないため為替換算を行っていない。
SOURCES / 出典
- Power PhilippinesメディアFirst Gen completes rooftop solar project for NKC's Cebu facilitypowerphilippines.com
- The Philippine StarメディアFirst Gen to build rooftop solar for Japan's NKCphilstar.com
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