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マクタン経済特区の日系金属工場が電力会社を乗り換えた

KEY POINTS

ニュースの要点
セブ州ラプラプ市のマクタン輸出加工区第2区にあるMakoto Metal Technology Inc.(MMTI)の2工場が、電力の供給者をAlsons Power Supply Corp.へ切り替えました。小売競争・開放アクセス(RCOA)制度にもとづく契約です。
この動きの意味
決め手として同社が挙げたのは価格だけではありません。それまでの供給者では説明されなかった供給上の問題について、その原因を説明できたことを挙げています。電力の調達先を選べる制度が、価格以外の競争も生んでいます。
今後の注目点
契約期間と供給量が公表されるか。同じ経済特区の他の入居企業が続くか。Alsons Powerのビサヤでの顧客数がどこまで増えるか。

セブ州ラプラプ市の マクタン輸出加工区第2区(MEPZ II)にある日系メーカー Makoto Metal Technology Inc.(MMTI)の2つの工場が、電力の供給者を切り替えました。新しい供給者はアルカンタラ財閥系の Alsons Power の小売部門、Alsons Power Supply Corp.(APSC)です。

MMTIは精密金属部品、ダイカスト部品、光学製品を作り、各種産業向けの組み立ても請け負う会社です。

制度の名前は「RCOA」

この切り替えを可能にしているのが、小売競争・開放アクセス(RCOA)という制度です。一定規模以上の需要家が、配電会社ではなく自分で電力の供給者を選んで契約できます。

先日はアヤラ系ACENがラグナの日用品工場2か所に再エネ100%を供給する契約を結びましたが、これも同じ制度によるものです。フィリピンで工場を持つ企業にとって、電気は「決められたものを買う」ものではなくなっています

決め手は価格だけではなかった

今回の切り替えで目を引くのは、MMTI側が語った理由です。

同社の管理・サポート課長 Jon Romulo A. Montances 氏は、まず前提をこう述べています。「MMTIのような製造業にとって、信頼でき、競争力のある価格で、柔軟な電力供給は、操業を続け成長を支えるうえで欠かせない」

そのうえで、決め手をこう説明しました。競争力のある価格も判断に影響したが、APSCに確信を持てたのは、それまでの供給者との間で抱えていた問題について、なぜそれが起きているのかを明確に説明できた点だった、というものです。

つまり 価格の比較ではなく、問題の説明能力が選択を決めたことになります。電力の小売が競争にさらされると、価格以外の部分でも差がつくという例です。

Alsons側の狙いはビサヤ

Alsons Power最高経営責任者の Antonio Miguel B. Alcantara 氏は「セブは我々にとって重要な市場だ。とくに製造業と商業の顧客基盤が厚い」と述べ、今回の契約を「ビサヤでの存在を広げる重要な一歩」と位置づけています。

APSCが現在抱える小売の顧客は 9社で、全国各地の発電設備から電力を調達しています。同社はミンダナオを地盤としてきましたが、ビサヤへの展開を進めています。

契約の金額、供給量、期間は公表されていません。

日系企業にとっての読みどころ

読みどころは、電力の供給者を替えるという選択が、経済特区に入る日系工場にとって現実の手段になっているという点です。

フィリピンの電気代は東南アジアで最も高い水準にあり、ビサヤでは8月に卸電力の価格が急騰しました。工場のコストに占める電力の比重が大きい業種ほど、調達先の見直しは効きます。

MMTIの事例が示しているのは、切り替えの判断材料が価格表だけではないということです。供給が不安定なときに、何が起きているかを説明してもらえるかという点も、比較の対象になります。

SOURCES / 出典

  1. PhilSTARメディア
    Alson forges power supply deal with Japanese metal manufacturerphilstar.com
  2. BusinessMirrorメディア
    Cebu manufacturer expands client list of Alsons Powerbusinessmirror.com.ph

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#Alsons Power#Makoto Metal#セブ#RCOA#電力#日系企業#マクタン

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