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JTIがバタンガスに21億ペソ、東南アジア初のDIET工場

KEY POINTS

ニュースの要点
日本たばこインターナショナル(JTI)が、バタンガス州マルバルの製造拠点に約21億ペソ(約52億円)を投じました。うち19億ペソ(3,400万ドル)が、東南アジアで初となるDIET(乾氷膨張たばこ)工場です。
この動きの意味
DIETは二酸化炭素でたばこ葉を膨らませてから調整・配合する加工技術です。JTIがこの設備を持つのは、ほかにバングラデシュと日本だけです。
今後の注目点
マルバル工場は国内向けに加え22市場へ輸出しています。同社のフィリピンへの累計投資は2017年以降で6億ドル(約935億円)を超えました。

日本たばこ(JT)系の JTI(日本たばこインターナショナル)が、フィリピンの製造拠点に投資しました。

投資の内訳

対象金額
DIET工場19億ペソ(3,400万ドル、約47億円)
CA処理設備の拡張1億7,700万ペソ(300万ドル、約4億4,000万円)
合計21億ペソ(約52億円)

場所はバタンガス州マルバルの LIMA Estate です。運営するのは JTI Asia Manufacturing Corp.(JTI-AMC)。

DIETとは何か

DIET(Dry Ice Expanded Tobacco、乾氷膨張たばこ)は、二酸化炭素でたばこ葉を膨らませる加工技術です。膨らませてから調整し、紙巻きたばこ用に配合します。

JTIがこの設備を持つのは、ほかにバングラデシュと日本だけです。東南アジアでは今回が初めてになります。

建屋面積2,006平方メートル(生産部と事務・中2階を含む)
建設時の無災害工数645,000時間

もう一方の CA処理設備(Controlled Atmosphere、管理雰囲気)は2026年7月に稼働し、処理能力が2倍になりました。生産前のたばこ葉の品質を保つ設備です。

なぜマルバルなのか

JTI-AMCのフィリピン工場責任者 Amir Vajdi 氏は、既存の製造能力があることが選定の理由だとしています。

今回の新たな投資は、フィリピンとその経済の可能性、そしてJTIの事業にとっての重要性に対する我々の信頼を映している

Amir VajdiJTI Asia Manufacturing Corp. フィリピン工場責任者

同氏は「バタンガスの拠点の能力と、その長期的な発展を支える人材と技術に投資し続ける」とも述べました。

規模と位置づけ

供給先国内市場+22市場への輸出
2017年以降の累計投資6億ドル超(約935億円)

JTIの南アジア担当供給網担当副社長 Oguz Kose 氏が示した数字です。マルバル工場は、同社のアジアの生産網の一部を成しています。

JTIはこのほか、新型コロナ禍の時期にフィリピンとアジア市場を支える共通業務拠点(Global Business Services)も設けています。

日系企業にとっての読みどころ

読みどころは、何が持ち込まれたかです。

組立や梱包ではなく、原料の加工技術が移りました。DIETは日本とバングラデシュにしかなかった設備です。それが東南アジアで最初にフィリピンに置かれた。生産網のなかでの位置づけが、下流から上流へ動いていることを示します。

実務上の示唆は2つあります。

22市場への輸出拠点という性格。国内向けだけの工場なら、フィリピン市場の規模が投資の天井になります。輸出拠点なら、判断の基準は別です。フィリピンに製造を置くかどうかを考えるとき、この違いは大きい。

LIMA Estate という立地。バタンガス州のこの工業団地には日本企業が多く入っています。バタンガス港とマニラ首都圏の両方にアクセスできる位置です。

カラバルソン地方への製造業の集積は続いています。


1ドル=155.9円、1ペソ=2.49円で換算しています(2026年9月4日時点)。

SOURCES / 出典

  1. BusinessWorldメディア
    JTI invests P2.1B in Batangas manufacturing facilitybworldonline.com
  2. Daily Tribuneメディア
    JTI invests P2.1B in Batangas factorytribune.net.ph

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#JTI#日本たばこ#バタンガス#製造業#日本企業#LIMA

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