政府系ファンドMaharlika、送電会社NGCPへの間接出資を見送り
KEY POINTS
- ニュースの要点
- 送電網を運営するNGCPの親会社Synergy Gridは10月30日、政府系ファンドMaharlika Investment Corporationから「現在の戦略の方向に照らし、当面は取引を進めない」と伝えられたと開示しました。
- この動きの意味
- 2025年1月に契約した約20%の取得で、政府は国の送電網に株主として関与し、取締役の席も得る予定でした。契約から1年9か月たっても成立せず、Synergy Gridの会長は相手から連絡が来なくなったと話していたと報じられています。
- 今後の注目点
- Maharlikaが送電以外のどの案件に資金を回すのか。政府がNGCPに関与する別の手段(規制や出資)を探るかどうか。
国の送電網を運営するNGCP(ナショナル・グリッド・コーポレーション・オブ・ザ・フィリピンズ)の親会社、Synergy Grid & Development Phils.(上場の持株会社)は10月30日、政府系ファンドのMaharlika Investment Corporation(MIC)から出資を見送ると伝えられたと開示しました。
開示によると、MICはSynergy Gridの株主に対し、現在の戦略の方向に照らして、当面は取引を進めないことを決めたと伝えました。Synergy Gridは、この判断が自社の資本構成や財務、事業に影響することはなく、NGCPの運営や電力の送電にも影響しないとしています。
契約から1年9か月、成立しないまま
Manila Timesによると、MICとSynergy Gridは2025年1月に契約を結び、MICが新たに発行される転換優先株(後から普通株に換えられる株)を引き受けて、Synergy Gridの約20%を取得する予定でした。成立すればMICは送電会社に間接的に出資し、Synergy GridとNGCPのそれぞれで取締役2席を得ることになっていました。
今回の開示は、フィリピン証券取引所(PSE)がInquirerのコラム「Maharlika-NGCP deal fizzles out(MaharlikaとNGCPの取引が立ち消えに)」について説明を求めたことへの回答です。開示に引用されたコラムでは、Synergy GridのHenry Sy Jr.会長が「先方は戻ってこなかった。株価は上がり続けたが、もう来なかった」と話したとされています。
Synergy Gridの株価は開示と同じ10月30日、0.50ペソ高の26ペソで取引を終えました。
政府系ファンドの投資先
MICは今年、上半期だけで188億ペソを投資し、前年1年分の3倍のペースで資金を出していました。送電網への出資は、その中でも国の基幹インフラに株主として関わる案件でした。
NGCPをめぐっては、ビサヤ地方の停電で政府と主張が食い違う場面も続いています。今回の見送りとの関係は、開示には書かれていません。
金額は株価だけのため、円換算はしていません。
SOURCES / 出典
- Synergy Grid & Development Phils., Inc.(PSE Edge)企業公式一次情報Clarification of News Reports(BIZ BUZZ: Maharlika-NGCP deal fizzles out)edge.pse.com.ph
- The Manila TimesメディアMaharlika puts Synergy Grid investment on holdmanilatimes.net
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