アヤラが約195億ペソの公開買付けを11月4日に開始、三菱商事の出資の一環
KEY POINTS
- ニュースの要点
- アヤラ・コーポレーションは11月4日から、発行済み普通株の4.85%にあたる3,006万7,392株を1株650ペソで買い取る公開買付けを行います。総額は約195億ペソ(約487億円)で、27日時点の平均株価に約23%を上乗せした価格です。
- この動きの意味
- 三菱商事がアヤラへの持分を15%、議決権を20%に引き上げる取引の手続きが、実際の株の売買の段階に入りました。新株でアヤラに入る約200億ペソとほぼ同じ規模を、一般株主からの買い取りに充てる形になります。
- 今後の注目点
- どれだけの株主が650ペソでの売却に応じるか。三菱商事の出資の完了時期と、新たに加わる取締役2人の人選。エネルギーや不動産での共同案件が具体的に示されるか。
フィリピン最古の財閥の持株会社アヤラ・コーポレーション(AC)は、自社の普通株を一般の株主から買い取る公開買付けを11月4日に始めます。対象は 3,006万7,392株、価格は1株650ペソ(約1,620円)で、総額は約195億ペソ(約487億円)になります。28日に証券取引所へ開示しました。
この公開買付けは、三菱商事によるACへの追加出資の一環です。ACの取締役会は9月21日に実施を決めており、28日付のBusinessWorld紙に買付けの意思を知らせる公告を載せました。
直近の平均株価に23%上乗せ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開始日 | 11月4日 |
| 対象 | 普通株3,006万7,392株(発行済みの4.85%) |
| 価格 | 1株650ペソ |
| 上乗せ | 27日時点の平均株価529.64ペソに対し約23% |
| 総額 | 約195億ペソ |
650ペソは、9月に結んだ三菱商事の出資契約の1株あたり価格と同じです。一般の株主も、三菱商事が払うのと同じ値段で株を手放せることになります。ACは手続きとして、公開買付けの報告書を証券取引所と証券取引委員会(SEC)に出します。
新株で約200億ペソが入り、ほぼ同じ額で株を買い取る
PhilSTARによると、三菱商事は総額445億ペソ(約1,110億円)を投じ、ACへの経済的な持分を4.7%から 15% に、議決権は20%に引き上げます。このうち約200億ペソ(約498億円)は新しい資金としてACに入り、一部は返済期限の来る借入金に充てます。
金額だけを並べると、新株で入る約200億ペソとほぼ同じ規模を、今回の公開買付けで一般株主からの買い取りに使う形です。
ACの株主はすでに、受け入れの準備となる定款の変更を承認しています。
- 取締役を7人から9人に増やす
- 未発行の普通株144万株を、議決権のある優先株7,186万株に組み替える
- 未発行の普通株に、別の種類の株へ転換できる条件を付ける
経済的な持分が15%なのに議決権が20%になるのは、この議決権付きの優先株を組み合わせるためです。
次に見るところ
公開買付けにどれだけの株主が応じるかで、三菱商事の出資の完了に向けた手続きが進みます。PhilSTARは、三菱商事とACがエネルギー、インフラ、モビリティ、不動産で共通の事業を持つことから、協力を深める狙いがあると伝えています。具体的な共同案件の中身は、まだ示されていません。
換算の基準は1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)です。
SOURCES / 出典
- Ayala Corporation(PSE Edge)企業公式一次情報Material Information/Transactions: Notice of intention to conduct a voluntary tender offeredge.pse.com.ph
- PhilSTARメディアAyala sets P20 billion tender offer for Mitsubishi dealphilstar.com
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