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ジョリビーがハイランズコーヒーの11%を売却、過半を手放す

KEY POINTS

ニュースの要点
ジョリビー・フーズ(JFC)が、ベトナムのハイランズコーヒーを保有する持株会社 SF Vung Tau Joint Stock Co. の11%を、ベトナムの Viet Thai International(VTI)に売却します。金額は2兆3,000億ドン(約8,800万ドル、約137億円)です。
この動きの意味
完了後、VTIが51%、JFCが49%になります。JFCは取締役の派遣は続けますが、過半は手放します。ベトナムのコーヒー事業の企業価値は8億ドル(約1,247億円)と評価されました。
今後の注目点
手取りの用途は、負債の圧縮、ほかの事業への投資、株主への還元です。ハイランズコーヒーは2027年第1四半期までのベトナム単独上場も検討しています。

ジョリビー・フーズ(JFC)が、ベトナムのコーヒー事業の過半を手放します。9月23日の取締役会で承認されました。

取引の中身

売り手JFCの完全子会社 JSF Investments Pte. Ltd.
買い手Viet Thai International(VTI、ベトナム)
対象SF Vung Tau Joint Stock Co.11%
金額2兆3,000億ドン(約8,800万ドル、約137億円)
100%換算の企業価値8億ドル(約1,247億円)

SF Vung Tau は、ハイランズコーヒー の事業を保有する会社です。

完了後の持分はこうなります。

SF Vung Tau の持分(取引完了後)(単位:%
VTI
51
JFC
49

JFCは取締役の派遣を続ける。

JFCは過半を手放すが、49%と取締役の席は残すという設計です。

JFCは、この評価額が帳簿上の投資額を「大きく上回る水準だ」としています。

相手は創業株主

VTIはハイランズコーヒーの創業株主で、JFCとは2011年からベトナムで組んできました。ハイランズコーヒーを1999年に創業した David Thai 氏は、現在も最高経営責任者を務めています。

JFCは、取引の後も次のものは変わらないとしています。

  • ハイランズコーヒーの経営陣
  • ブランドの方向性
  • 店舗の運営
  • フランチャイズ加盟店との関係
  • 従業員
  • 顧客に向き合う業務

ハイランズコーヒーの規模

店舗数(2026年6月30日時点)1,062店(大半がベトナム)
第2四半期の既存店売上+11.5%
上期の純増店舗数77店

2026年3月には、ハイランズコーヒーの取締役会がベトナムでの単独上場を検討していると公表しており、2027年第1四半期までの完了を目標にしていました。

手取りの使い道

  • 負債の圧縮
  • ほかの事業への投資
  • 株主への還元

取引は規制当局の承認などの条件が残っています。

日系企業にとっての読みどころ

読みどころは、成長している事業を、なぜ過半まで手放すのかです。

ハイランズコーヒーは1,062店、既存店売上11.5%増、上期に77店の純増。減速している事業ではありません。それでもJFCは、現地の創業株主に経営権を渡し、自社は49%の持分投資家に退きます。

考えられる読み方は2つです。

資金の必要。手取りの筆頭が負債の圧縮です。JFCは海外展開を積み重ねてきましたが、そのぶん借入も増えています。

上場の準備。ベトナムでの単独上場を控えるなら、ベトナム企業が過半を持つ構成のほうが通りやすい。49%に下げることが、上場の条件を整える手順である可能性があります。

フィリピン企業の海外展開を見るとき、この案件は一つの型を示します。自分で伸ばす段階を終えたら、現地の相手に経営を渡して持分で残る。全部を抱え込まないという選択です。


1ドル=155.9円で換算しています(2026年9月4日時点)。

SOURCES / 出典

  1. BusinessWorldメディア
    JFC to sell 11% Highlands Coffee stake for $88Mbworldonline.com
  2. PSE Edge(フィリピン証券取引所)政府・規制当局一次情報
    Jollibee Foods Corporation:SF Vung Tau Joint Stock Company の11%売却に関する適時開示edge.pse.com.ph

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#ジョリビー#ハイランズコーヒー#ベトナム#M&A#外食

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