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ムーディーズがフィリピンの格付け会社に出資、世界大手では初

KEY POINTS

ニュースの要点
米ムーディーズが9月14日、マニラに本社を置く格付け会社Philippine Rating Services Corporation(PhilRatings)への少数出資で合意したと発表しました。取引条件は公表されていません。
この動きの意味
世界的な格付け会社がフィリピンの国内格付け会社に出資するのは初めてです。ムーディーズは今後3年で1,000億ドルを超えるインフラ投資が計画されていることを挙げ、国内の債券市場の拡大を見込んでいます。
今後の注目点
出資比率と金額が開示されるか。PhilRatingsの格付け手法が変わるか。国内での社債発行が実際に増えるか。

ムーディーズ が、マニラに本社を置く格付け会社 Philippine Rating Services Corporation(PhilRatings)への 少数出資で合意したと発表しました。発表は9月14日で、取引条件は公表されていません。

世界的な格付け会社がフィリピンの国内格付け会社に出資するのは、今回が初めてです

何を買っているのか

PhilRatingsは、フィリピンの債券市場で使われる 国内格付けを出す会社です。出資後も、経営、統治、格付けの手続きはPhilRatings自身が持ち続け、独立して運営されるとされています。

つまりムーディーズは、格付けの中身に手を入れるのではなく、フィリピンの債券市場が育つことに賭けているという形になります。

狙いは「1,000億ドルのインフラ」

ムーディーズが挙げた根拠は明快です。今後3年でフィリピンに 1,000億ドル(約15兆6,000億円)を超えるインフラ投資が計画されている、という点です。

ムーディーズ・レーティングスのアジア太平洋地域統括であるWendy Cheong氏は「強い国内の債券市場は、持続的な経済成長を支えるうえで欠かせない」と述べています。

PhilRatings社長のAngelica B. Viloria氏は「ムーディーズが少数株主として加わることは、信頼性と信用力、そしてフィリピン市場に対する最良の格付けと調査への我々の姿勢を強めるものだ」としました。

なぜ国内格付けが要るのか

ここは読者にとって分かりにくいところなので、補っておきます。

国際格付け国内格付け
比べる相手世界中の発行体同じ国の発行体どうし
使う場面外貨建ての起債、海外投資家向け国内の社債発行、国内の投資家向け
フィリピン企業の位置国のソブリン格付けが天井になりやすい国内での相対的な信用力を細かく示せる

国のソブリン格付けが上限として働くため、優良な企業でも国際格付けでは差がつきにくくなります。国内格付けは、その中で企業ごとの違いを示す道具です。社債で資金を取る企業が増えるほど、必要になります。

日本の投資家にとっての読みどころ

フィリピンの企業の資金調達は、いまも銀行借入が中心です。株式市場ではGCashを運営する会社が10月に史上最大の上場を控えていますが、社債市場の厚みは限られます。

ムーディーズの出資は、その厚みが増すほうに賭けたということになります。フィリピン企業の社債を買う、あるいは現地で資金を調達する立場からは、格付けの担い手が国際的な手法を取り込むかどうかが実務に効きます。

一方で、金額も比率も公表されていません。実際にどの程度の関与になるのかは、これから出てくる情報を待つ必要があります。

換算の基準は1ドル155.9円(2026年9月4日時点)です。

SOURCES / 出典

  1. PhilSTARメディア
    Moody's to buy minority stake in PhilRatingsphilstar.com
  2. BusinessMirrorメディア
    Moody's set to acquire stake in PhilRatingsbusinessmirror.com.ph

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#ムーディーズ#PhilRatings#格付け#債券市場#M&A#インフラ

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