AboitizPower、ミンダナオの蓄電池付き太陽光191MWに60%出資へ
KEY POINTS
- ニュースの要点
- AboitizPowerの再エネ子会社Aboitiz Renewablesは、A Brownの孫会社Manolo Fortich Powerと共同開発・投資契約を結びました。新株を合計7億5,000万ペソで引き受けて60%を持ち、ブキドノン州で191MWの蓄電池付き太陽光を開発します。
- この動きの意味
- 地場の開発会社が見つけた用地と案件に、大手が資金と建設・運営の力を持ち込む形です。払い込む資金は発電会社に入って事業に使われ、A Brown側は現金を受け取りません。売り買いではなく、共同で建てるための出資です。
- 今後の注目点
- 総事業費、着工の時期、商業運転の開始日はまだ公表されていません。Aboitiz Renewablesによる精査が終わって正式な引受契約に進むか、建設資金をどう調達するかが次の判断材料です。
アボイティス財閥の電力会社AboitizPowerは11月3日、再生可能エネルギーの子会社Aboitiz Renewables(ARI)が、ミンダナオ島北部のブキドノン州で太陽光発電所を計画するManolo Fortich Power(MFPC)に 60% 出資すると証券取引所に開示しました。共同開発・投資契約は10月30日に結んでいます。
計画しているのは、出力 191MW(交流)の太陽光発電所に蓄電池を組み合わせた設備と、送電網へつなぐ設備です。場所はブキドノン州マノロ・フォルティッチのダリリグ地区です。
7億5,000万ペソで新株を引き受ける
MFPCは、地場企業A Brownの子会社ABC Energyが全株を持つ発電会社です。ARIは既存の株を買うのではなく、MFPCが新たに出す株を引き受けます。ABC Energyは残る40%を持ち続けます。
| 段階 | 引き受ける株 | 金額 |
|---|---|---|
| 最初 | 普通株375万株(1株1ペソ) | 375万ペソ |
| 増資の承認後 | 償還条項付き優先株7,462万5,000株(1株10ペソ) | 7億4,625万ペソ |
| 合計 | 7億5,000万ペソ(約19億円) |
2段目は、MFPCが発行できる株の上限を引き上げ、証券取引委員会(SEC)の承認を受けてから払い込みます。Manila Timesによると、払い込まれた資金はMFPCに入って事業に使われ、A BrownとABC Energyは現金を受け取りません。
A Brownは「この提携で、AboitizPowerの資金と建設・運営の力がこの事業にもたらされる」としています。新規の用地で発電所を開発し、大手と組んで建設と運営を任せるのが同社の方針です。BusinessWorldによると、A Brownはミンダナオ北部のカガヤン・デ・オロ市に本社を置く持株会社で、不動産、農業、発電、鉱業に投資しています。
総事業費と稼働時期はまだ出ていない
正式な引受契約を結んで株を発行するには、ARIによる技術・法務・財務・税務・用地の精査を終えることなどが条件です。総事業費、建設の日程、商業運転の開始日は公表されていません。
BusinessWorldによると、ARIは国内で45の再生可能エネルギー発電所を運営し、太陽光・水力・風力で1,000MWを超える開発案件を抱えています。アボイティス財閥の発電容量は6,850.63MWで、国内全体の24.3%を占めます(エネルギー規制委員会のデータ)。
AboitizPowerは7〜9月の決算で、石炭火力の不調から26%の減益となっていました。
本記事の円換算は1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)で行った。
SOURCES / 出典
- Aboitiz Power Corporation(PSE Edge)企業公式一次情報Acquisition by Aboitiz Renewables, Inc. of 60% equity interest in Manolo Fortich Power Corporation(AboitizPower 適時開示)edge.pse.com.ph
- ビジネスワールド(BusinessWorld)メディアAboitizPower plans P750-million investment in Bukidnon solar projectbworldonline.com
- マニラ・タイムズ(The Manila Times)メディアAboitiz, ABC Energy ink deal for Bukidnon projectmanilatimes.net
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