ホンダのバタンガス工場が二輪1,000万台に到達、直近3年は年100万台
KEY POINTS
- ニュースの要点
- Honda Philippinesがバタンガス州タナウアンの工場で累計1,000万台目の二輪車をラインオフしました。記念の1台はClick125 Smart Editionのパールアークティックホワイトです。
- この動きの意味
- 1973年の生産開始から最初の100万台に32年かかりましたが、直近3年は年100万台で積み上がっています。国内需要だけでなく、2026年に始まったカンボジアとラオスへの輸出も加わっています。
- 今後の注目点
- 輸出先がカンボジアとラオスからどこまで広がるか。次の目標とされた1,500万台までの期間。生産する車種が電動へどう動くか。
Honda Philippines(HPI)が、バタンガス州タナウアンの工場で 累計1,000万台目の二輪車をラインオフしました。記念の1台は、同社の主力である Click125 Smart Edition のパールアークティックホワイトです。
式典には生産ラインの従業員、販売店、取引先に加え、日本からの経営陣も出席しています。
最初の100万台に32年、直近の100万台に1年
積み上がり方が、途中から大きく変わっています。
- 1973年パラニャーケで生産開始
フィリピンでの二輪生産が始まる
- 2005年1️⃣ 100万台
ここまでに32年
- 2006年バタンガスへ移転
生産能力を広げるため工場を移す
- 2016年5️⃣ 500万台
10年余りで400万台を積む
- 2025年8月9️⃣ 900万台
前年から1年で100万台
- 2026年9月1,000万台
次の目標は1,500万台
Honda Philippinesの発表にもとづく。
最初の100万台に32年かかり、直近の3年は 年100万台のペースです。800万台が2024年、900万台が2025年、1,000万台が2026年という並びになります。
フィリピンで二輪車が売れる理由は分かりやすいものです。鉄道網が限られ、道路の渋滞が激しい国で、二輪は多くの世帯にとって最初に買う乗り物にあたります。
国内向けから、域内への供給へ
今回の発表でもうひとつ押さえておく点があります。2026年に入ってから、HPIはClick125のカンボジアとラオスへの輸出を始めています。
Asian Honda Motorの二輪事業上級副社長 Koji Sugita氏は、HPIに対して「フィリピン市場への継続した取り組みだけでなく、アジア域内の相互供給のネットワークで重要な役割を担っていることに」感謝すると述べています。
国内需要を満たす工場から、域内に供給する工場へという位置づけの移動です。フィリピンの製造拠点が、産業用ロボットのように、より高付加価値な領域まで担う動きと並べて見ると、方向としては同じ側にあります。ただし二輪は数量の勝負であり、性格は異なります。
バタンガスという場所
工場があるタナウアンは バタンガス州にあります。マニラ首都圏の南、およそ60〜100kmの範囲に日系の製造業が集まっている地域です。同じ州のサントトマスには、住友商事とロペス財閥が共同で運営する工業団地 First Philippine Industrial Park があり、150社を超える企業が入っています。
HPIが1973年に生産を始めたのはマニラ首都圏のパラニャーケで、2006年にバタンガスへ移りました。首都圏から郊外の工業地帯へ出て、そこで生産を5倍に伸ばしたという経過になります。
HPI社長のTakeshi Kobayashi氏は「1,000万台という節目は、Honda Philippinesだけで成し遂げたものではありません」と述べています。本田技研工業の執行役員 Minoru Kato氏は「顧客の求めるものは速く変わっています。日々の暮らしに合う、安全性や利便性、環境への配慮を含めたより大きな価値が求められています」としています。
次の目標は 1,500万台とされています。
SOURCES / 出典
- PhilSTARメディアHonda Philippines hits 10 million motorcycle milestonephilstar.com
- Top Gear PhilippinesメディアHonda PH hits 10,000,000 motorcycle production milestonetopgear.com.ph
参考(本文の補足)
- First Philippine Industrial ParkFirst Philippine Industrial Park
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