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アヤラ・ランドが観光に本腰、1泊200〜400ドルの空白を狙う

KEY POINTS

ニュースの要点
Ayala Landのリース・ホスピタリティ部門責任者Mariana Zobel de Ayala氏が、観光分野に勝ち筋があるとの見方を示した。同社の宿泊ブランドはSeda(フルサービス)、Huni(低価格帯)、Mandarin Oriental(高級)の3つで、12月14日にマカティのMandarin Orientalが開く。
この動きの意味
指摘の中心は、1泊200〜400ドルの中価格帯がフィリピンでは手薄だという点にある。比較対象はタイである。この帯が育つかどうかは、一定の所得を持つ旅行者が繰り返し来るかにかかり、観光を反復需要として捉える視点になる。
今後の注目点
200〜400ドルの価格帯に実際に部屋を出すか。Huniがラ・ウニオン、シアルガオ、ボホールに出るか。海外からの旅行者数が戻るか。12月14日のMandarin Oriental開業が予定どおりか。

不動産最大手 Ayala Land の観光事業を率いるMariana Zobel de Ayala氏(リース・ホスピタリティ部門責任者)が、この分野に勝ち筋があるという見方を示した。

同社が持つ宿泊ブランドは、価格帯で3つに分かれている。

ブランド位置づけ想定する客
Sedaフルサービス都市と観光地の出張・観光客
Huni低価格帯アクティビティ目的の旅行者
Mandarin Oriental高級マカティの1軒

Huniについては、ラ・ウニオン、シアルガオ、ボホールに機会があるとした。いずれもサーフィンや島めぐりで知られる場所である。

空いているのは真ん中だと言う

この記事でいちばん具体的な指摘がここである。

Zobel de Ayala氏は、フィリピンの宿泊市場で 1泊200〜400ドル(約3万1,000〜6万2,000円)の価格帯が手薄だと見ている。比較対象に挙げたのは タイである。

この価格帯は、格安の宿でもなければ最上級でもない。「そこそこ払うが、法外ではない」層にあたる。タイにはこの帯の供給が厚く、フィリピンには薄い、という見立てになる。

低価格の宿と高級リゾートは各国にあるが、真ん中が育つかどうかは、その国に一定の所得を持つ旅行者が繰り返し来るかにかかる。ここを取りにいくというのは、観光を一過性ではなく反復需要として見ているということである。

12年ぶりに戻る1軒

高級側の象徴が、12月14日に開くマカティのMandarin Orientalである。

場所アヤラ・トライアングル・ガーデンズ
客室数約275室
施設800平方メートルのスパ、25メートルの屋外プール、1,000人規模の宴会場

前身のマンダリン・オリエンタル・マニラは1976年に開業し、2014年に閉じた。12年ぶりの復帰になる。ただし当初の想定からは6年遅れており、感染症の流行と開発計画の変更が理由とされる。

ただし、当の本人が慎重である

強気の見立てと同時に、Zobel de Ayala氏は展開の速度を落とすとも述べています。理由は 海外からの旅行者の戻りが想定より遅いことである。

「この機会に見直して、展開のペースを抑えている」

これは重要な留保である。空白があると見えていても、埋めにいく速さは需要の戻り方に合わせるということになる。2026年の成長率が政府目標に届かないとの見方が出ているなかで、大型の宿泊施設は投資回収に時間がかかる。

同社が挙げた展開先には、マカティ、アルカ・サウス、サーキット(いずれも自社開発の街区)に加え、セブのマクタン島がある。

見るべきは、200〜400ドルの帯に実際に部屋を出してくるかどうかである。言葉で空白を指摘することと、そこに投資することの間には距離がある。

換算は1ドル=155.9円(2026年9月4日時点)で計算した目安である。

SOURCES / 出典

  1. Philippine Daily Inquirerメディア
    Ayala Land sees bigger potential in tourismbusiness.inquirer.net
  2. InsiderPHメディア
    Ayala-led Mandarin Oriental returns to Makati after six-year delayinsiderph.com

参考(本文の補足)

  1. Ayala Land, Inc.Ayala Land
  2. Seda HotelsSeda Hotels
  3. Mandarin Oriental Hotel GroupMandarin Oriental, Makati Manila

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#Ayala Land#観光#ホテル#Seda#Mandarin Oriental#不動産#インバウンド

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