投資委員会の承認投資が1〜9月に53%増の9,000億ペソ、8割が電力
KEY POINTS
- ニュースの要点
- 投資委員会(BOI)が1〜9月に承認した投資は前年同期比53%増の9,001億ペソ(約2兆2,400億円)、207件で、年間目標1兆ペソの9割に達しました。9月だけで2,782億ペソと、前年同月の約5倍です。
- この動きの意味
- 伸びの中身はほぼ電力です。電力・ガス部門が7,401億ペソで全体の82%を占め、9割は国内の投資家によるものでした。製造業は149億ペソにとどまり、工場の誘致が広がっているとは読めません。
- 今後の注目点
- 年間目標の1兆ペソを10〜12月に超えるか。承認された電力案件が着工まで進むか。外国からの承認でシンガポールと韓国に次ぐ国が伸びるか。日本からの31億ペソが年末までにどこまで増えるか。
フィリピンの投資委員会(BOI)は27日、1〜9月に承認した投資が前年同期比 53%増の9,001億ペソ(約2兆2,400億円)になったと発表しました。案件は207件で、2万1,524人の雇用を見込みます。政府が掲げる2026年の目標1兆ペソ(約2兆5,000億円)の9割に、9月末で届いたことになります。
BOIは貿易産業省の下にある投資誘致の機関で、承認を受けた案件は法人税の一時免除などの優遇を受けられます。工業団地や輸出企業を担当する経済区庁(PEZA)とは別の窓口で、PEZAの承認額は10月に年間目標を超えています。
9月だけでは2,782億ペソ(約6,900億円)を承認しました。前年同月の565億ペソの約5倍で、27件、2,068人の雇用にあたります。
8割強が電力
承認額の大半は電力です。電力・ガス・蒸気・空調の部門が 7,401億ペソ(約1兆8,400億円)と全体の82%を占め、前年同期から75%増えました。BOIは水力・風力・太陽光などの大型案件が押し上げたと説明しています。
| 部門 | 1〜9月の承認額 |
|---|---|
| 電力・ガスなど | 7,401億ペソ |
| 不動産 | 467億ペソ |
| 運輸・倉庫 | 365億ペソ |
| 情報通信 | 184億ペソ |
| 製造業 | 149億ペソ |
地域別でも、山岳地帯のコルディリェラ(2,185億ペソ)とルソン島北西部のイロコス(約2,000億ペソ)が首位と2位で、マニラ首都圏(499億ペソ)を大きく上回りました。発電所が建つ場所に承認額が集まっています。
外国からは1割、日本は4位
承認額の約9割にあたる8,090億ペソ(約2兆円)は国内の投資家によるものです。外国からの承認は904億ペソ(約2,300億円)でした。
| 国・地域 | 承認額 | 外国分に占める割合 |
|---|---|---|
| シンガポール | 427億ペソ(約1,100億円) | 47% |
| 韓国 | 274億ペソ(約680億円) | 30% |
| 中国 | 41億ペソ(約100億円) | 4.5% |
| 日本 | 31億ペソ(約77億円) | 3.4% |
| オランダ | 22億ペソ(約54億円) | 2.4% |
外国分の割合は、BOIの発表額から当サイトが計算しました。シンガポールと韓国で外国分の4分の3を占めます。
貿易産業相を兼ねるBOIのCristina Roque委員長は「フィリピンを成長と事業拡大の行き先として見る投資家の関心が高まっている」と述べています。BOIは、優遇の対象となる重点分野を定めた計画と、大型案件の手続きを早める「グリーンレーン」の制度で、年末まで勢いを保てるとみています。
なお、BOIの数字は承認の段階の金額で、実際に投資が実行された額ではありません。
換算の基準は1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)です。
SOURCES / 出典
- BusinessWorldメディアBoI approves P278 billion investments in Septemberbworldonline.com
- PhilSTARメディアBOI-approved investments jump 53% in 9 monthsphilstar.com
- GMA NewsメディアApproved investment pledges hit P900B in Jan.-Sept. 2026 --BOIgmanetwork.com
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