アボイティスとスペインACCIONAが施設管理の合弁、製薬と交通を狙う
KEY POINTS
- ニュースの要点
- アボイティス財閥系のAboitiz Construction Inc.とスペインのACCIONAが、合弁会社ACCIONA Facility Management Philippinesを設立しました。保守・技術サービス、業務受託、物流、清掃までをまとめて請け負う統合型施設管理の事業です。
- この動きの意味
- 狙いは製薬、工業、オフィス、交通インフラといった技術要求の高い分野です。施設の運営と資産管理をまとめて外に出すという需要が、フィリピンでも立ち上がってきているという読みになります。
- 今後の注目点
- 出資比率と初期の受注が公表されるか。製薬や交通のどの案件から入るか。日系の工場やオフィスが顧客になるか。
アボイティス財閥系の Aboitiz Construction と、スペインの ACCIONA が、フィリピンで合弁会社 ACCIONA Facility Management Philippinesを設立しました。
「統合型施設管理」という業態
手がけるのは 統合型施設管理(IFM)です。工場やビルの運営に必要な仕事を、個別に発注するのではなく まとめて1社に任せるという形になります。
具体的には次の範囲です。
- 保守と技術サービス
- 業務受託(BPO)
- 物流
- 支援業務
- 清掃・ハウスキーピング
狙う分野は、製薬、工業、オフィス環境、交通インフラとされています。いずれも要求される水準が高く、止められない設備を抱える現場です。
双方が持ち寄るもの
| 持ち寄るもの | |
|---|---|
| Aboitiz Construction | 全国に広がる拠点と、50年の技術・エンジニアリングの実績。重工業から軽工業、インフラ、産業設備の保守まで |
| ACCIONA | 10か国での施設管理の実績。数千件の案件を管理してきた経験と、デジタルの手法 |
Aboitiz Construction社長兼会長の Anton Mari Perdices 氏は「ACCIONAとの提携は、我々の強い現地基盤と50年のエンジニアリングの経験に、統合型施設管理の世界的な知見を組み合わせるものだ」と述べています。
同社の Antonio Peñalver 執行役員は、相手を選んだ理由をこう説明しました。「ACCIONAを選んだのは、その能力、社内の力、そして国際展開の成功した型による。加えて、価値観と事業のやり方についての考えが合っている」
ACCIONAの東南アジアインフラ担当マネージングディレクター Ruben Camba 氏は「フィリピンはACCIONAにとって戦略的な市場であり、アジアにおける我々の拠点として重要だ」としています。
日系企業にとっての読みどころ
この合弁は、発注する側の選択肢が増えるという話です。
フィリピンに工場やオフィスを持つ日系企業の多くは、保守、清掃、警備、設備管理を個別の業者に出しています。統合型施設管理は、それを1社に束ねる発注の形です。
ここで押さえておくべきなのは、狙われている分野に製薬と交通インフラが入っている点です。フィリピンでは海外の医療事業者が拠点を置く動きや空港の民営化が進んでおり、そこに求められる施設管理の水準は一般のオフィスとは違います。合弁がその層を取りにいくのは、需要の側にそれが生まれていると見ているからです。
出資比率、初期の受注、投資額は公表されていません。
SOURCES / 出典
- PhilSTARメディアAboitiz teams up with ACCIONA for facilities management servicesphilstar.com
- Mindanao TimesメディアACCIONA and Aboitiz Construction Launch Facilities Management Joint Venture in the Philippinesmindanaotimes.com.ph
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