ACENがINGから5,000万ユーロを借入、再エネ案件と運転資金に
KEY POINTS
- ニュースの要点
- アヤラ系のACEN Corp.の子会社ACEN Investmentsが、ING銀行マニラ支店から5,000万ユーロ(およそ35億ペソ)の期限付き融資を受けました。10月6日(火)に証券取引所へ開示されたものです。ING銀行シンガポール支店が代理人を務めました。
- この動きの意味
- 資金は、開発中の再生可能エネルギー案件への投資と一般運転資金に充てられます。PhilSTARによれば、既存案件の借り換えも対象です。INGからの融資は昨年5月の5,000万ユーロに続く2件目になります。
- 今後の注目点
- 年内に持分容量8ギガワット超という目標が達成されるか。800億ペソ超の設備投資がどこまで執行されるか。純有利子負債1,684億ペソという水準。蓄電池の積み増しがどこまで進むか。
アヤラ系のACEN Corp.が、追加の資金を確保しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 借入額 | 5,000万ユーロ(およそ35億ペソ) |
| 貸し手 | ING銀行マニラ支店 |
| 代理人 | ING銀行シンガポール支店 |
| 借入主体 | ACEN Investments(ACENの子会社) |
| 用途 | 再生可能エネルギー案件への投資、一般運転資金 |
開示は10月6日(火)です。PhilSTARによれば、既存案件の借り換えも用途に含まれます。
INGからの借入はこれが初めてではありません。昨年5月にも、別の子会社ACEN Internationalが同じ5,000万ユーロの融資枠を受けており、こちらは海外展開の支援が目的でした。
規模と資金需要
ACENの持分ベースの再生可能エネルギー容量は、稼働中・建設中・契約済みを合わせて 7.5ギガワットです。事業はフィリピン、豪州、ベトナム、インド、インドネシア、ラオス、米国に広がっています。
社長兼CEOのEric T. Francia氏は以前、年末までに持分容量が 8ギガワットを超える見通しだと述べていました。
2026年の設備投資は 800億ペソ超を計画しており、大半は国内の電源に充てられます。
借りながら建てている
上期の業績を見ると、資金の流れが分かります。
| 項目 | 2026年上期 | 前年同期 |
|---|---|---|
| 持分純利益 | 39億ペソ | 7億6,300万ペソ |
| 売上 | 231億3,000万ペソ | 157億2,000万ペソ |
| 総資産 | 3,950億ペソ | 前年比9%増 |
| 純有利子負債 | 1,684億ペソ | 拡大 |
純利益は5倍を超える伸びです。PhilSTARによれば、売上の47%増は小売電力供給と新たに稼働した設備によるものです。一方で、建設中の案件へ資金を投じ続けた結果、純有利子負債は1,684億ペソまで増えました。
Francia氏は優先事項をこう述べています。
「依然として不確かな環境のなかで、我々の優先事項は明確だ。貸借対照表を守ること、契約済みの電力販売を増やすこと、そして蓄電資産の基盤を広げることだ」
文脈
ACENは資産を抱え込まずに回す方針を取っています。インドの太陽光事業の最大49%をオランダのDIROへ譲る契約を結んだのは9月29日、これがDIROとの4件目でした。一方でラウニオンの配電会社とは10年の供給契約を結び、既存設備からの販売を積み増しています。
土地が確保できず456メガワットの太陽光2件を返上したように、計画どおりに進まない案件もあります。借入で手元を厚くしつつ、持分の売却で資金を回収し、確実な販売契約で収益を固める。今回の5,000万ユーロは、その資金繰りの一部です。
金額はACENが公表したユーロとペソの両建てを用いた。ユーロの円換算レートは為替方針で根拠を示せないため円には換算していない。
SOURCES / 出典
- BusinessWorldメディアACEN secures P3.5-B loan from ING for renewable projectsbworldonline.com
- PhilSTARメディアACEN boosts war chest with P3.5 billion ING loanphilstar.com
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