ACENとYanara、パンガシナンの75MW太陽光にRCBCから23億ペソの融資
KEY POINTS
- ニュースの要点
- アヤラ財閥系の再生可能エネルギー会社ACENと合弁相手のYanaraが、合弁会社Renovable Earth Corp.を通じてRCBCから23億ペソ(約60億円)の融資枠を確保した。資金はパンガシナン州スアルの75メガワット太陽光発電所の建設に充てる。
- この動きの意味
- この案件は政府のグリーンエネルギー入札制度(GEA)の第4ラウンドの対象で、落札した事業者が実際に資金を付けられるかが問われる段階にある。銀行が長期の建設資金を出したことは、入札で決まった価格で採算が立つと判断されたことを意味する。
- 今後の注目点
- スアル太陽光の着工と運転開始の時期。GEA第4ラウンドの他の落札案件が同様に資金を付けられるか。利上げ局面で再エネ案件の資金調達コストがどう動くか。ACENの次の資金調達。
アヤラ財閥系の再生可能エネルギー会社 ACEN と合弁相手の Yanara が、RCBC(Rizal Commercial Banking Corporation)から 23億ペソ(約60億円) の融資枠を確保した。両社の合弁会社 Renovable Earth Corp. を通じた調達で、ACENが8月28日に発表した。
資金は、パンガシナン州スアルに建設する 75メガワット の太陽光発電所に充てる。パンガシナン州はルソン島北西部にあり、スアルには既存の石炭火力発電所がある地域としても知られる。
事業は政府のグリーンエネルギー入札制度(GEA)の第4ラウンドの対象案件である。GEAは、再生可能エネルギーの電源を競争入札で決め、落札者が長期の電力販売契約を得る制度で、フィリピンが再エネ比率を引き上げるために導入した。
運転を始めると、年間で約 1億1,200万キロワット時 の電力を供給する見込みで、およそ6万9,000世帯分にあたる。
ACENの Patrice Clausse グループ最高投資責任者はこうコメントした。「この資金調達は、Yanaraとの提携と、フィリピンにおける再生可能エネルギーの長期的な成長に対する強い信任の表れだ」。そのうえで「信頼できる持続可能な電力への需要が伸び続けるなか、スアル太陽光のような投資は国のエネルギー安全保障を強化し、地域経済の発展を支え、よりクリーンなエネルギーへの移行を進める」と述べた。
入札で決まった案件に、銀行が資金を付けた
この取引の意味は、金額よりも段階にある。グリーンエネルギー入札制度で落札しただけでは、発電所は建たない。落札価格で長期にわたって採算が立つと銀行が判断し、建設資金を出して初めて事業が動く。
フィリピンでは電力価格が製造業の立地条件を左右してきた。再エネの導入が電力コストにどう効くかについては、再生可能エネルギーが2年間で990億ペソの電力コストを押し下げたという試算も出ている。
貸し手がRCBCである点も文脈がある。同行はユチェンコ財閥系で、三井住友ファイナンス&リースがリース子会社に30%出資を完了したばかりである。そのリース子会社が挙げた成長分野には再生可能エネルギーが入っていた。
借り手のACEN側も、同じ日にグループ全体で別の動きを見せている。親会社のAyala Corporationは内国歳入庁と組んでAI税務アシスタントを開発していることを明らかにした。
本記事のペソ建て金額は 1ペソ=約2.6円(2026年8月21日時点のレート)で換算した。
SOURCES / 出典
- Philippine Daily InquirerメディアACEN, Yanara bag P2.3B loan for Pangasinan solar parkbusiness.inquirer.net
- PSE Edge / ACEN Corporation企業公式一次情報ACEN CORPORATION: Press Releaseedge.pse.com.ph
参考(本文の補足)
- ACEN CorporationACEN 会社サイト
- Rizal Commercial Banking CorporationRizal Commercial Banking Corporation 会社サイト
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