オーストラリアの医療事業者Kairos Care、PEZAとフィリピンでのBPO拠点開設を協議
KEY POINTS
- ニュースの要点
- オーストラリアで一般診療、メンタルヘルス、障害者支援、高齢者介護を手がける Kairos Care(Kairos Medical Group)が、フィリピンでIT-BPO拠点を開く検討に入った。8月13日にフィリピン経済区庁(PEZA)と協議した。
- この動きの意味
- 対象はオーストラリアと世界向けの事務・バックオフィス業務になる。医療という規制の重い分野で、事務処理をフィリピンへ移す動きにあたる。将来は他の医療機関にも外部委託サービスを提供する構想を示している。
- 今後の注目点
- 実際に登記し拠点を開くか。従業員規模と投資額はまだ示されていない。大学との連携によるインターンと人材確保が形になるか。
オーストラリアの医療事業者 Kairos Care(Kairos Medical Group)が、フィリピンでIT-BPO(情報技術・業務プロセスの外部委託)拠点を開く検討に入った。8月13日、フィリピン経済区庁(PEZA)と協議している。
同社はオーストラリアで一般診療、メンタルヘルス、障害者支援、高齢者介護を提供する。フィリピンに移すのは、オーストラリア国内と世界向けの事務・バックオフィス業務になる。
PEZAの Tereso Panga 長官は、フィリピンにIT-BPO拠点を置く利点を説明した。CREATE MORE法による政府の優遇措置と、経済特区の仕組みを挙げている。
同社はこのほか、次の構想も示した。
- フィリピンの大学と組み、インターンの受け入れと人材採用を進める
- 他の医療機関に対しても外部委託サービスを提供する
- フィリピンのリゾートと組み、メンタルヘルスと障害者ケアのプログラムを展開する
Kairos Care Pty. Ltd. は2020年設立で、当初はメンタルヘルス支援から始め、障害者支援と高齢者介護へ広げた。Kairos Medical Group Pty. Ltd. は2025年設立で、一般診療、看護、コメディカル、心理、メンタルヘルスを提供する。
従業員規模、投資額、拠点の場所、開設時期はいずれも示されていない。協議の段階にとどまる。
オーストラリア企業は91社が経済特区に
PEZAによれば、2025年時点でオーストラリア企業91社が同庁に登録しており、投資額は合計190億ペソ(約494億円)超、雇用は4万人を超える。オーストラリア外務貿易省の集計では、フィリピンで事業を営むオーストラリアの主要企業は250社以上になる。
フィリピンのIT-BPMは約150万人を雇用する主要産業だが、その多くはコールセンターと事務処理である。医療分野の事務は、資格や個人情報の扱いが絡むぶん参入の壁が高い。今回の協議は、その領域に外資が入る検討例として見ることができる。
円換算は2026年8月21日時点のレート(1ペソ=2.6円)による目安です。
SOURCES / 出典
- The Philippine StarメディアAustralian health care provider eyes BPO operations in Philippinesphilstar.com
- The Philippine StarメディアAustralian health care provider eyes BPO operations in Philippinesphilstar.com
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