公共交通の運賃が9月28日から値上げ、同じ日に運輸ストも始まる
KEY POINTS
- ニュースの要点
- 運輸長官のGiovanni Lopez氏が、陸運フランチャイズ規制委員会(LTFRB)の運賃改定案を承認しました。9月28日から実施され、在来ジープニーの初乗りは4キロまで13ペソから14ペソ、近代ジープニーは15ペソから17ペソになります。
- この動きの意味
- この改定は2026年3月から凍結されていたものです。燃料価格の上昇が続き、事業者の資金繰りが持たなくなったことが解除の理由とされています。学生、高齢者、障害者への20%割引は引き続き必要です。
- 今後の注目点
- 同じ28日から始まる運輸ストの規模と期間。Manibelaが求める追加の引き上げに政府が応じるか。運賃表の掲示が徹底されるか。燃料価格が下がった場合に運賃が戻されるか。
フィリピンの公共交通の運賃が、9月28日(月)から上がります。運輸長官のGiovanni Lopez氏が、陸運フランチャイズ規制委員会(LTFRB)の勧告を承認しました。
新しい運賃
| 車種 | 初乗り | 以降1キロあたり |
|---|---|---|
| 在来ジープニー | 14ペソ(4キロまで、従来13ペソ) | 2ペソ |
| 近代ジープニー | 17ペソ(従来15ペソ) | 2.40ペソ |
| 一般市内バス | 15ペソ(5キロまで) | 2.49ペソ |
| 冷房付き市内バス | 18ペソ | 約3ペソ |
このほか、地方バスは車種により1キロあたり2〜3ペソの引き上げ、UVエクスプレスは1キロあたり2.60〜3ペソの引き上げです。タクシーは初乗りが65〜90ペソ、空港タクシーが75ペソから115ペソに変わりますが、1キロあたりの単価は据え置かれます。配車サービス(TNVS)は車種により引き上げ幅が異なり、ピックアップ車は1キロ15ペソが認められました。ポイント・トゥ・ポイントバスは一律15%の引き上げです。
運賃を新しくする前に、事業者は 更新した運賃表を掲示しなければなりません。学生、高齢者、障害者への20%割引も従来どおり続きます。
3月から止まっていたものが動いた
この改定は、2026年3月から凍結されていたものです。
Lopez長官は「現在のPUVの運賃は、燃料危機の前と同じ運賃のままだ」と述べ、運転手が事業を続けられることと利用者の負担のあいだで均衡を取る必要があるとしました。改定は燃料価格の上昇と、それが運輸部門に与えた影響への対応だとしています。
燃料は実際に上がっています。9月8日からディーゼルが1リットル最大5ペソ上がり、サウジアラビアの送油管が被弾したことで、さらに10ペソ超の値上げが見込まれるという報道も出ていました。
同じ日に、ストが始まる
運賃が上がる9月28日、運輸団体のManibelaが3日間(28〜30日)の全国ストに入ります。PISTONも29〜30日に加わります。
Manibelaの主張は、今回の引き上げでは足りないというものです。同団体は2ペソの満額引き上げを求めており、2月以降の燃料価格の上昇を相殺するには承認された幅では不十分だとしています。
運賃改定とストが同じ日に重なるという構図は、政府の判断が現場の要求の中間にあることを示しています。値上げを認めても、燃料価格の上昇速度に追いついていない。事業者にとっては受け取る額が増えても、原価の増え方のほうが大きいという計算です。
企業側が見ておくこと
通勤への影響が最も直接的です。28日からの3日間、首都圏と地方の路線でジープニーの運行が減る可能性があります。BPOのように24時間の交代勤務を回している拠点では、送迎の手配を確認しておく局面です。
中期の論点は別にあります。公共交通の値上げは、最低賃金で働く層の可処分所得を直接削ります。首都圏の最低賃金は9月26日に1日60ペソ上がったばかりですが、往復の運賃が1日2ペソ上がれば、その一部は交通費に消えます。
さらに、2027年度予算案では公共交通の燃料補助がゼロになっています。補助が出ない以上、燃料価格の上昇は運賃に転嫁されるしかありません。今回の改定は、その構図の最初の一歩にあたります。
運賃の円換算は付していない。1ペソ=2.49円で換算するとすべて数十円台となり、判断の助けにならないためである。
SOURCES / 出典
- GMA NewsメディアFare hike, transport strike greet commuters Mondaygmanetwork.com
- The Manila TimesメディアDOTr approves fare adjustment for PUVsmanilatimes.net
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