パンギリナン氏がメラルコ株を追加で21.9億ペソ取得、個人の持分へ
KEY POINTS
- ニュースの要点
- サンミゲル・グローバル・パワー(SMGP)が、メラルコの普通株376万7,000株をマヌエル・パンギリナン氏へ21億8,900万ペソで売る契約を結びました。発行済普通株のおよそ0.33%にあたり、証券取引所での特別相対取引として行われます。
- この動きの意味
- 1週間前に発表されたメトロ・パシフィック投資(MPIC)向けの124億ペソの取引に続くものです。単価はどちらも1株580.99ペソで、9月30日時点の90日出来高加重平均500.09ペソを16.2%上回ります。今回の取得でパンギリナン氏個人の持分は0.34%になります。
- 今後の注目点
- SMGPに残る約2,143万株の行方。MPICが過半を取りにいくか。サンミゲルが得た資金を再エネにどう振り向けるか。取引の完了時期。
メラルコ株の移動が続いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 売り手 | サンミゲル・グローバル・パワー(SMGP) |
| 買い手 | マヌエル・パンギリナン氏(個人) |
| 株数 | 376万7,000株(発行済普通株のおよそ 0.33%) |
| 単価 | 1株580.99ペソ |
| 総額 | 21億8,900万ペソ(約54億5,000万円) |
| 方式 | 証券取引所での特別相対取引 |
この取得で、パンギリナン氏個人の持分は 0.34% になります。取引は所定の完了条件に服し、SMGPは完了時に改めて開示するとしています。
1週間前の取引との関係
今回は単独の話ではありません。
1週間前、SMGPは同じパンギリナン氏が率いるメトロ・パシフィック投資(MPIC)へ、メラルコ株2,141万株を124億ペソで売る契約を結んでいました。完了すればMPICの持分は47.46%からおよそ49.4%へ上がり、メラルコの筆頭株主になります。
単価はどちらの取引も 1株580.99ペソ。9月30日時点の90日出来高加重平均500.09ペソを16.2%上回る水準です。
SMGPがランドバンクから取得したメラルコ株は4,659万6,596株でした。2つの取引で2,141万株と376万7,000株が出ていくと、残りはおよそ 2,143万株になります。
取得時の価格は1株90ペソでした。580.99ペソはその 6倍超にあたります。
「逃した配当」を認めている
今回の報道で目を引くのは、SMGP自身が示した数字です。
同社は、保有していた期間に受け取れなかった配当を 17年で約130億ペソ、現在価値に直して 約210億ペソと見積もっています。所有権の移転が完了していなかったため、配当を受け取れていませんでした。
2008年に契約を結び、ランドバンクからの取得が完了したのは17年後。その間の配当は入らなかったという計算です。
資金の使い道
サンミゲル側は、この売却を長く保有してきた投資からの価値の回収と位置づけています。再生可能エネルギー案件に資本を振り向けるためで、より直接的に事業を運営できる分野に集中するという方針に沿うとしています。
10月7日(水)の株価は、サンミゲルが1.15ペソ(1.96%)高の59.90ペソ、メラルコが1.80ペソ(0.44%)高の414.00ペソで引けました。
構図
電力の下流を押さえる動きが続いています。
メラルコは2031年以降のベースロード電源900メガワットの調達を始め、発電子会社MGENはPLDT系のVITROと発電所付きデータセンターの検討に入りました。大口の電力需要が増える局面で、配電の持分を買い増す側と、発電に資金を移す側に分かれたことになります。
残る約2,143万株をSMGPがどうするかが、次の焦点です。
換算は1ペソ=2.49円(2026年9月4日時点)で計算した目安である。1株あたりの単価は取得時との比較が主眼のためペソ建てのままとした。
SOURCES / 出典
- PhilSTARメディアMVP hikes Meralco stake with P2.2 billion SMC dealphilstar.com
- The Manila TimesメディアSan Miguel sells more Meralco shares to MPICmanilatimes.net
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