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マニラ西部の水道Maynilad、エルニーニョに備え浄水場に100億ペソ

KEY POINTS

ニュースの要点
Maynilad Waterは、ケソン市のラメサ浄水場の改修と増強に約100億ペソ(約250億円)を投じています。原水をためる池を12月までに2億リットルへ広げ、第1浄水場は濁った原水を処理できる上限を約300NTUから2,000NTUに引き上げました。
この動きの意味
首都圏の水はアンガットダムに頼ってきました。Mayniladはラグナ湖の浄水場などを足して依存を83%に下げ、漏水も1日1億5,000万リットル以上減らしたとしています。渇水のときに水道を止めずに済むかは、こうした水源の分散と設備の余力で決まります。
今後の注目点
12月に予定する3つ目の水回収設備と貯水2億リットルが予定どおり動くか。アンガットダムの水位がどこまで下がるか。時間を区切った断水を始めずに乾期を越えられるか。

マニラ首都圏の西部とカビテ州の一部に水道を供給するMaynilad Water Servicesは、ケソン市にあるラメサ浄水場の改修と増強に 約100億ペソ(約250億円)を投じています。27日の記者説明会で明らかにしました。完了したものと進行中の工事を合わせた額です。

エルニーニョは2027年の前半まで続くとみられています。Mayniladは、雨が減って原水の量や質が落ちても浄水を続けられるよう設備を整えていると説明しています。

何を増やしたのか

対策内容
原水の貯水使わなくなった汚泥の池を原水の貯水池に転用。現在約1億3,300万リットル、12月に2億リットルへ
濁った水の処理第1浄水場の処理上限を約300NTUから2,000NTUに。第2浄水場も同じ工事中
水の回収・補給3つの設備で日量1億2,500万リットル以上。2つは稼働中、残る1つ(日量5,000万〜7,000万リットル)は12月に完成予定
その他沈殿・ろ過・汚泥処理・監視制御の改善、古い設備の更新

NTUは水の濁りを表す単位です。アンガット・イポのダムから来る原水は、2012年に約1,800NTUまで濁ったことがあり、第1浄水場では今年8月30日に818NTUを記録しました。処理の上限を上げておくと、土砂で原水が濁ったときも浄水場を動かし続けやすくなります。

MayniladのChristopher Jaime Lichauco最高執行責任者(COO)は「水を安定して届けられるかは、原水がどれだけあるかだけでなく、すでに手元にある水をどれだけ効率よく処理し、回収し、管理できるかで決まる」と述べています。

アンガットダムへの依存は83%に

首都圏の水道はアンガットダムに大きく頼っています。前回のエルニーニョの2019年は、7月にダムの水位が157.96メートルまで下がり、時間を区切った断水が行われました。今年7月の水位は150.42メートルとそれより低かったものの、Mayniladは現時点で時間を区切った断水をしていません。

違いは水源の分散です。Mayniladはラグナ湖の浄水場、小型の浄水設備、井戸などを加え、浄水能力に占めるアンガットの割合を100%から 83%に下げました。2025年6月から2026年6月にかけて、1日あたりの漏水などの損失も1億5,000万リットル以上減らしたとしています。

それでも同社は断水が起きないとは約束しておらず、利用者に節水を呼びかけています。社会福祉開発省の長官がバケツを使った家庭用のろ過を提案したことについて、Mayniladの水供給部門を率いるRonaldo Padua副社長は、そうした方法が要らない状態を保てるよう浄水を続けると話しています。

Mayniladの株式の過半を持つのは、香港のFirst Pacific系のMetro Pacific Investmentsです。首都圏の水道料金は、ペソ安を受けて10月から上がっています。

換算の基準は1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)です。

SOURCES / 出典

  1. BusinessWorldメディア
    Maynilad sets P10B for La Mesa upgrades amid El Niño threatbworldonline.com
  2. PhilSTARメディア
    Maynilad pours in P10 billion for La Mesa upgradesphilstar.com
  3. GMA Newsメディア
    Maynilad reduces reliance on Angat Dam amid El Niñogmanetwork.com

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#Maynilad#水道#エルニーニョ#インフラ#マニラ首都圏#Metro Pacific

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