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フィリピン国立銀行の1〜9月純利益は15%増の213億ペソ、不良債権比率は4%に低下

KEY POINTS

ニュースの要点
フィリピン国立銀行(PNB)の2026年1〜9月の純利益は前年同期比15%増の213億ペソでした。総貸出は13%増の7,930億ペソ、不良債権比率は前年の5.2%から4.0%に下がりました。
この動きの意味
貸出の9割超を企業向けが占める銀行で、利益を押し上げたのは貸出の増加と焦げ付きの減少です。同じ週に53%増益を出したUnionBankは消費者向けが中心で不良債権比率は6%台と、同じ好決算でも中身が違います。
今後の注目点
不良債権比率が業界平均(8月に3.35%)に近づくか。中央銀行の利上げが続くなかで企業向け融資の質を保てるか。PNB Holdingsの上場で得る資本をどこに振り向けるか。

フィリピン国立銀行(PNB)は10月23日、2026年1〜9月の純利益が前年同期比15%増の 213億ペソ(約530億円)だったと発表しました。前年同期は185億ペソです。名前に「国立」と付きますが、同行は自らを国内最大級の民間のユニバーサルバンク(預金・融資から証券業務まで手がける総合銀行)と説明しています。

自己資本利益率(ROE)は11.0%から11.6%に、総資産利益率(ROA)は2.0%から2.1%に上がりました。

貸出は13%増え、9割超が企業向け

項目2026年9月末前年比
総貸出7,930億ペソ(約2兆円)13%増
企業・商業向け7,260億ペソ15%増
消費者向け660億ペソ11%増
預金非公表9%増

消費者向けの伸びの8割超は住宅ローンでした。預金のうち金利の低い普通・当座預金が78%を占め、利ざや(貸出と預金の金利差から得る収益率)は4.6%でした。

手数料などの本業以外の収入も利益に貢献しました。主な源は、銀行の窓口での保険販売と、フィリピン航空(PAL)の名を冠したクレジットカード「PAL Mabuhay」の手数料です。系列の生命保険会社Allianz-PNB Lifeは、2026年の銀行窓口販売の新契約ランキングで首位になったとしています。

不良債権比率は5.2%から4.0%へ

不良債権比率(総額ベース)は前年の5.2%から4.0%に下がりました。同行は、回収の強化、不良債権の処理、新しく貸した融資の質の改善を理由に挙げています。銀行業界全体の不良債権比率は8月時点で3.35%で、PNBはなおこれを上回る水準です。

同じ週に決算を出したUnionBankは1〜9月の純利益が53%増で、不良債権比率は6.56%でした。融資の6割超が消費者向けのUnionBankに対し、PNBは企業向けが9割超を占めます。どちらも増益ですが、伸びの源泉と抱えるリスクは異なります。

Edwin Bautista社長兼CEOは「9か月の業績と資産の質の改善は規律ある実行の表れで、AIの取り組みも成果を出し始めている」と述べました。自己資本比率は普通株式等Tier1比率で19.3%、総自己資本比率で20.0%と、いずれも規制の最低水準を上回っています。

Francis Albalate最高財務責任者(CFO)は、同行が出資するPNB Holdings Corporation(PHC)の上場によって、その投資の経済的な価値を実現し、自己資本をさらに厚くできると説明しています。

Manila Timesによると、10月23日の同行株は1.10ペソ(1.44%)高の77.55ペソで引け、0.88%下げた株価指数(PSEi)を上回りました。

換算の基準は1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)です。

SOURCES / 出典

  1. Philippine National Bank(PSE Edge 適時開示)企業公式一次情報
    PNB’s 9M 2026 Net Income Grows 15% to ₱21.3 Billionedge.pse.com.ph
  2. マニラ・タイムズ(The Manila Times)メディア
    PNB 9-month net rises 15% to P21.3Bmanilatimes.net

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#フィリピン国立銀行#PNB#銀行決算#不良債権#UnionBank

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