Smartが5G据置端末を40%値下げ、光ファイバーの空白地帯を狙う
KEY POINTS
- ニュースの要点
- PLDT傘下のSmartが家庭用5G据置端末を4,990ペソから2,995ペソへ40%値下げした。11月20日までの期間限定で、下り最大600Mbps、同時接続40台、15日分のデータ無制限が付く。以降はUNLI 1299(30日間無制限、1,299ペソ)で使う。
- この動きの意味
- 採用しているFWA(固定無線アクセス)は携帯の5G網をそのまま家庭用回線に使う方式で、電柱から家へのケーブル工事が要らない。島が多く光ファイバーの敷設費用が見合わない地域を取りにいく構図である。
- 今後の注目点
- 11月20日で価格が元に戻るか。5G対応機器の比率が21%からどこまで伸びるか。競合の光ファイバー事業者が対抗策を出すか。FWAの契約数が公表されるか。
通信大手 PLDT 傘下の Smart が、家庭用の5G据置端末「Smart 5G Max Home WiFi」を4,990ペソ(約1万2,400円)から 2,995ペソ(約7,500円)へ、40%引き下げた。11月20日までの期間限定である。
| 通常価格 | 4,990ペソ(約1万2,400円) |
| 期間中の価格 | 2,995ペソ(約7,500円) |
| 下り速度 | 最大600Mbps |
| 同時接続 | 最大40台 |
| 付属 | SIM、15日間のデータ無制限 |
| 以降の料金 | UNLI 1299(30日間データ無制限、1,299ペソ(約3,200円)) |
光ファイバーを引かずに、家に回線を引く
この端末が使うのは FWA(固定無線アクセス)という方式である。携帯の5G網をそのまま家庭用の回線として使う。
利点は工事が要らないことにある。端末を電源につないでSIMを挿すだけで、開通の訪問工事がない。光ファイバーなら電柱から家までケーブルを引く必要があり、そのために工事の予約と立ち会いが要る。
Smartはこの端末を、光ファイバーがまだ届いていない地域向けと位置づけている。同社のLloyd Manaloto FVPは「5G固定無線アクセスは、より多くの世帯に速く安定した回線を届ける手段として、世界的に広がっている」と述べています。
7,000を超える島からなる国では、全世帯に光ファイバーを引く費用が見合わない場所が残る。基地局が届く範囲であれば、そこから先の配線を省けるというのがFWAの理屈である。
端末側の準備は進んでいる
FWAが成り立つかどうかは、5G網がどれだけ行き渡っているかで決まる。
Smartの網につながる5G対応機器は、2026年6月時点で 1,250万台になった。1年前から30%増え、同社の網につながる全機器の 21% を占める。まだ5台に1台だが、伸びは速い。
通信各社は設備投資を続けており、情報通信技術省は2026年の主要4社の設備投資を最大24億5,000万ドル(約3,800億円)規模と見込んでいる。通信塔を共用にして各社の負担を下げる会社も市場を広げている。
値下げが意味すること
40%という下げ幅は、端末を普及させて 月額の通信料で回収するという考え方に立つ。端末価格は入り口の障壁で、そこを下げれば契約が増える、という判断である。
見るべきは、この期間限定の価格が11月20日で戻るかどうかである。戻らなければ、実質的な値下げが定着したことになる。
換算は1ペソ=2.49円(2026年9月4日時点)で計算した目安である。
SOURCES / 出典
- PhilSTARメディアSmart slashes 40% off 5G Home WiFi planphilstar.com
- Manila BulletinメディアSmart makes 5G Home WiFi more accessible with 40% OFF promomb.com.ph
参考(本文の補足)
- Smart Communications, Inc.Smart Communications
- PLDT Inc.PLDT
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