7月の製造業の出荷価格が2.983%上昇、石油製品が伸びの69%を占める
KEY POINTS
- ニュースの要点
- フィリピン統計庁(PSA)の速報値によると、7月の製造業の生産者物価指数(PPI)は前年同月比2.983%上昇した。6月の2.980%からわずかに加速し、前年同月の0.1%下落からは反転した。伸びの69%を、コークスと石油精製品の1分野が占めた。
- この動きの意味
- 生産者物価は、工場が製品を出荷するときの価格である。消費者物価の手前にあり、企業のコストがどこで上がっているかが分かる。今回はほぼ石油によるもので、中東情勢の影響が製造業の入口の価格に残っていることを示す。
- 今後の注目点
- 8月以降、石油分野の寄与が縮むか。電子・光学製品の5.8%という上昇が続くか(輸出品の価格に効く)。9月4日に出る8月の消費者物価との差がどう動くか。
工場が製品を出荷するときの価格が、7月にわずかに上がった。
フィリピン統計庁(PSA)の速報値によると、製造業の生産者物価指数(PPI)は前年同月比 2.983% の上昇だった。6月の2.980%からわずかに加速し、前年同月の0.1%下落からは反転している。生産者物価は消費者物価の手前にある指標で、企業のコストがどこで上がっているかを示す。
伸びのほぼ7割が石油
PSAは加速の理由をこう説明した。「2026年7月の製造業PPIの年間上昇率の加速は、主にコークスおよび石油精製品の産業分野におけるPPIの伸びが速まったことによる」
この分野の出荷価格は、6月の1.3%から7月には2.4%へ伸びが速まった。PPI全体の上昇率への寄与は69%にのぼる。中東情勢による燃料価格の影響が、製造業の入口の価格に残っていることになる。
他の主な寄与分野はこうなる。
| 分野 | 7月 | 6月 |
|---|---|---|
| コークス・石油精製品 | 2.4% | 1.3% |
| コンピューター・電子・光学製品 | 5.8% | 5.6% |
| その他の製造業、機械器具の修理・据付 | 3.2% | 2.4% |
上昇率そのものが最も高いのは、コンピューター・電子・光学製品の5.8%である。この分野はフィリピンの輸出の柱で、7月の輸出では電子製品が全体の58.8%を占め、半導体輸出は26.1%増えている。出荷価格が上がっていることは、輸出額の伸びの一部が数量ではなく価格によるものである可能性を示す。
残る19の産業分野のうち、17分野が前年比プラス、2分野がマイナスだった。プラスだったのは、基礎金属、輸送機器、食品、化学品、飲料、その他の非金属鉱物製品、機械器具、たばこ製品、ゴム・プラスチック製品、医薬品、金属製品、革製品(履物を含む)、木材・竹・籐製品、家具、印刷・記録媒体の複製、繊維・衣類である。
消費者物価のほうは、中央銀行(BSP)が8月のインフレ率を5.5〜6.5%と予想しており、統計庁の発表は9月4日に出る。製造業の出荷価格が3%前後で、消費者物価が6%前後という差は、コストの上昇だけでは説明できない部分が消費者物価にあることを示している。
SOURCES / 出典
- The Philippine StarメディアFactory gate prices accelerate in Julyphilstar.com
参考(本文の補足)
- Philippine Statistics AuthorityPhilippine Statistics Authority(統計庁)
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