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マニラの携帯回線はダナンの3分の1、セブは域内13都市で最下位

KEY POINTS

ニュースの要点
Ooklaの調査で、マニラ首都圏の携帯回線の下り速度の中央値が75.57Mbps、セブが55.48Mbpsとなり、東南アジアで遠隔勤務者に人気の13都市のなかで下位に並びました。セブは最下位です。首位はベトナムのダナンで215.56Mbpsでした。
この動きの意味
5Gの利用可能率はマニラで50.4%と前年の41.4%から上がっており、整備は進んでいます。それでも速度で差が開いているのは、他都市の改善のほうが速いためです。回線の揺らぎではセブが域内最悪の18ミリ秒でした。
今後の注目点
通信各社の設備投資が速度に反映されるか。5Gの利用可能率が6割を超えるか。回線の揺らぎが改善するか。デジタルノマド査証の発給と通信環境の差がどう作用するか。

通信速度の調査会社 Ookla が、東南アジアで遠隔勤務者に人気のある13都市を比べました。フィリピンの2都市は、下位に並んでいます。

都市携帯回線の下り速度(中央値)
ダナン(ベトナム)215.56Mbps
プーケット(タイ)167.62Mbps
バンコク(タイ)167.27Mbps
シンガポール158.82Mbps
ハノイ(ベトナム)142.55Mbps
ペナン(マレーシア)134.46Mbps
マニラ首都圏75.57Mbps
セブ55.48Mbps(13都市中最下位)

首位のダナンとマニラの差は 約2.9倍。セブとの差は3.9倍になります。

整備は進んでいる。それでも差が開く

誤解しやすい点があります。フィリピンの通信環境は悪くなっていません。

5Gがつながる割合は、マニラ首都圏で 50.4%。前年の41.4%から9ポイント上がりました。セブも44.5%です。Ooklaによれば、13都市のうち 12都市で速度が改善しています。

つまりフィリピンも良くなっている。他都市がもっと速く良くなっているだけです。5Gの利用可能率で見ると、首位のプーケットは83.8%、最下位のペナンでも40.0%。マニラの50.4%は中位にあたります。

速度の差が開いているのは、整備の有無より 1つの基地局あたりが受け持つ利用者数や、周波数の割り当てといった条件の違いによるところが大きいと考えられます。

揺らぎのほうが問題になりうる

もうひとつの指標も見ておきます。ジッター、つまり回線の揺らぎです。

セブは 18ミリ秒で13都市中最悪でした。ダナンは7ミリ秒です。ただし13都市すべてが、Microsoft Teamsが「品質が悪い」とみなす30ミリ秒は下回っています。

気になるのは方向です。速度は12都市で改善した一方、揺らぎは11都市で悪化しました。速くなっているが、安定はしていない。オンライン会議のように途切れないことが要る用途では、平均速度より揺らぎのほうが効きます。

遠隔勤務者の誘致という文脈

この調査が13都市を選んだのは、遠隔勤務者(デジタルノマド)の受け入れをめぐる競争が東南アジアで起きているためです。

フィリピンは1年間のデジタルノマド査証を発給しており、遠隔勤務先として7番目に成長が速い国とされています。ところが通信環境では競り負けている、というのが今回の結果です。

これはAI基盤に344億ドル(約5兆3,600億円)を投じる国家計画とも重なります。同計画は光ファイバー網と海底ケーブル、インターネット接続点の整備を対象に含みます。情報通信技術相は「政策や規制の面では高い評価を得ている。足りないのは基盤のほうだ」としていました。今回の順位は、その自己診断を数字で裏づけた形になります。

換算は1ドル=155.9円(2026年9月4日時点)で計算した目安である。

SOURCES / 出典

  1. PhilSTARメディア
    Philippines internet slowest among SE Asian cities in SE Asia – Ooklaphilstar.com
  2. GizGuideメディア
    Ookla: Metro Manila, Cebu lag behind Asia's fastest digital nomad hubsgizguide.com

参考(本文の補足)

  1. OoklaOokla

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#Ookla#通信速度#5G#デジタルノマド#セブ#マニラ#通信インフラ

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