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フィリピンの教育スタートアップ「ErudiFi」シリーズAで500万ドルを調達

2021年2月25日

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東南アジアで、手頃な価格での教育資金へのアクセスを提供するスタートアップErudiFiは、Monk's Hill VenturesとQualgroからシリーズAラウンドで500万ドルを資金調達しました。

シンガポールに本社を置き、インドネシアとフィリピンで事業を展開するこのスタートアップは、この資金を使用して、製品およびエンジニアリング、マーケティングおよびオペレーション、事業開発、データ機能の各部門で主要な人材を採用する予定です。

2017年に設立されたErudiFiは、「Study Now, Pay Later」のモデルで学生にローンを提供しており、経済的に恵まれない学生が質の高い教育にアクセスできるように支援する、IT技術を駆使したプラットフォームです。

ErudiFiが市場で他の類似プレーヤーと異なるのは、B2BまたはB2Cのいずれかに単独で焦点を当てている他のプラットフォームとは異なり、そのB2B2Cのアプローチです。

ErudiFiはインドネシアでDanacita、フィリピンではBukasのサービス名でプラットフォームを運営しています。

高等教育にアクセスできない学生が多いことも大きな問題ではありますが、東南アジアでは学生の定着率も課題となっています。多くの学校では、家族が直面している経済的な問題が主な原因で、毎年10~15%の中途退学者が発生しています。

この課題を解決するために、ErudiFiは、認定された学校や大学と協力して、学生の募集と維持をサポートするデータ駆動型の融資リューションを提供しています。

これまでのところ、President University、UNTAR、IT PLN、Wall Street English、PHINMA Education、Far Eastern University、Adamson University、Mapua Universityを含む、インドネシアとフィリピンの50以上の主要な大学や専門学校との取り組みを行ってきました。

「高等教育へのアクセスは、一人当たりの平均GDPの約2倍のコストがかかる東南アジアでは、依然として大きな壁となっています。ErudiFiは、金融機関による高金利な融資などの限られた選択肢しかなく、十分なサービスを受けていない市場で戦っています」とMonk's Hill VenturesのPeng T. Ongは語っています。

ErudiFiのCEOは、「現在提携している多くの学校では、入学率が低下し、生徒の退学率が増加しています。このような環境下では、学校への支援を提供し学校の継続的な存続を確保する上で、当社の資金提供ソリューションがより一層重要になってきます」とコメントしています。

HolonIQによると、EdTechは東南アジアで成長している分野であり、過去5年間でこの分野で事業を展開するスタートアップに対して、合計4億8,000万ドルの資金調達が行われました。

東南アジアでは、Topica(ベトナム)、Taamkru(タイ)、Ruangguru(インドネシア)、Classruum(マレーシア)など、教育の質やアクセスを向上させることで教育のギャップを埋めるのに貢献している多くのEdTechスタートアップが存在しています。

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