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フィリピン株が6,000を割った、成長鈍化と原油高が重なる

KEY POINTS

ニュースの要点
フィリピンの株価指数PSEiが1.51%(90.84ポイント)下げて5,916.94で引け、6,000の節目を割りました。全銘柄指数も1.26%下げて3,300.26です。
この動きの意味
前日に6,007.78まで下げていたところから、節目を割った形です。第3四半期の成長の鈍化、通貨とインフレの圧力、中東情勢、米国の金融政策の不透明さが同時に効いています。
今後の注目点
6,000を回復できるか。第3四半期のGDPが実際にどこまで落ちるか。原油価格と米連邦準備制度の判断。

フィリピンの株価指数 PSEi5,916.94で引け、6,000の節目を割りました。1.51%(90.84ポイント)の下げです。全銘柄指数も1.26%(42.26ポイント)下げて3,300.26でした。

前日は6,007.78で、節目の寸前にありました

何が売られたのか

売買代金58億9,000万ペソ(約147億円)
値下がり銘柄139
値上がり銘柄54
変わらず58

値下がりが値上がりの2倍を超えています。前日は96対90で拮抗していたので、売りの広がり方が変わりました

売買代金の首位は物流の ICTSIで、3.76%(36ペソ)下げて1株922ペソでした。

要因は4つ重なっている

市場関係者が挙げた理由は、次のとおりです。

  1. 第3四半期の成長の鈍化への懸念
  2. 通貨とインフレの圧力
  3. 中東の地政学的な緊張
  4. 米連邦準備制度の判断の不透明さ

Regina CapitalのLuis Limlingan氏は「市場心理は慎重なままだ。投資家は、成長の弱まりと高まる地政学リスクの影響を見極めようとしている」と述べています。

RCBCのチーフエコノミストMichael Ricafort氏は、下げの理由を 世界の原油価格の高止まりに求めました。それがインフレ圧力を強め、借入コストの上昇につながりうるという見方です。

原油高がインフレを呼び、インフレが利上げを呼び、利上げが企業の資金調達を重くするという連鎖が、株価に織り込まれ始めています。

政府の見通しとのずれ

前日、政府は第4四半期の成長が第3四半期より速くなるとの見方を示していました。第3四半期の弱さは長雨による一時的なものだという説明です。

市場はそれを、そのままは受け取っていません。成長の鈍化を理由に売っているというのが、この日の動きです。

日系企業にとっての読みどころ

株価そのものより、資金調達の環境として見る価値があります。

8月のインフレ率は6.1%で中央銀行の目標を大きく超え、ペソは1ドル62ペソ台後半の史上最安値圏にあります。この組み合わせは、利上げの方向に働きます。

フィリピンで現地通貨建ての借り入れを予定している企業は、金利の前提を上振れさせて計画を組み直す局面に入っています。株式市場の下げは、その見通しが市場に共有されつつあることを示しています。

換算の基準は1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)です。

SOURCES / 出典

  1. PhilSTARメディア
    PSEi slips below 6,000 on growth worriesphilstar.com
  2. PhilSTARメディア
    PSEi tumbles to near 6,000 amid peso fallphilstar.com

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#PSEi#株式市場#原油#ペソ#インフレ#マクロ経済

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