損害保険の上期純利益は44%増。保険料の伸びの4倍で伸びた
KEY POINTS
- ニュースの要点
- 保険委員会の集計で、2026年上期の損害保険の正味保険料は441億9,000万ペソ(約1,149億円)となり、前年同期の401億8,000万ペソから9.96%増えた。純利益は73億7,000万ペソ(約192億円)で、前年同期の51億3,000万ペソから44%増えている。
- この動きの意味
- 保険料の伸びが10%弱なのに、利益は44%伸びた。当媒体が前日に伝えた生命保険は、保険料18%増に対して利益は3%増だった。損害保険は掛け捨てが中心で運用成果に左右されにくく、収益の出方が生命保険とは逆になっている。
- 今後の注目点
- 自動車保険の伸びが電動車の販売増とどう連動するか。支払保険金の伸び(9.48%増)が保険料の伸びを超えるか。42社という数が集約に向かうか。
保険委員会(Insurance Commission) の集計で、2026年上期のフィリピンの損害保険の正味保険料が 441億9,000万ペソ(約1,149億円)となった。前年同期の401億8,000万ペソ(約1,045億円)から 9.96%増 である。
目を引くのは利益の伸びである。
| 指標 | 2026年上期 | 前年同期 | 伸び |
|---|---|---|---|
| 正味保険料 | 441億9,000万ペソ | 401億8,000万ペソ | +9.96% |
| 純利益 | 73億7,000万ペソ(約192億円) | 51億3,000万ペソ(約133億円) | +44% |
| 総資産 | 4,053億ペソ(約1.1兆円) | 3,800億ペソ | +6.6% |
| 支払保険金 | 175億1,000万ペソ(約455億円) | 159億9,000万ペソ | +9.48% |
保険料が1割弱しか伸びていないのに、利益は4割以上伸びた。総収入保険料は754億3,000万ペソ(約1,961億円)で14%増えている。
主力は自動車保険
内訳では、自動車保険が175億9,000万ペソ(約457億円) で、正味保険料のおよそ4割を占める。損害保険は財物の損害、事故、賠償責任などの損失に備える保険で、フィリピンでは自動車が中心になっている。
7月3日時点で、規制対象の損害保険会社は 42社 である。
生命保険とは逆の形
当媒体は前日、生命保険の上期の保険料が17.91%増、純利益は3.42%増だったことを伝えた。並べると対照的である。
| 保険料の伸び | 純利益の伸び | |
|---|---|---|
| 生命保険 | +17.91% | +3.42% |
| 損害保険 | +9.96% | +44% |
生命保険はフィリピンでは変額保険(運用成果で受取額が変わる商品)が主力で、市況の影響を受けやすい。一方、損害保険は掛け捨てが中心で、保険料と支払いの差がそのまま利益になりやすい。同じ保険業でも、収益の出方が逆を向いている。
円換算は2026年8月21日時点のレート(1ドル=159円、1ペソ=2.6円)による目安です。
SOURCES / 出典
- Philippine Daily InquirerメディアNon-life premiums rise 10%—Insurance Commissionbusiness.inquirer.net
- PHILIPPINES STARTUPメディアフィリピンの生命保険料が上期に18%増、2,300億ペソへ。純利益の伸びは3%philippines-startup.biz
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