フィリピンの生命保険料が上期に18%増、2,300億ペソへ。純利益の伸びは3%
KEY POINTS
- ニュースの要点
- 保険委員会の集計で、2026年1〜6月の生命保険料収入が2,299億8,000万ペソ(約5,980億円)となり、前年同期の1,950億5,000万ペソから17.91%増えた。うち変額保険が1,500億3,000万ペソを占める。
- この動きの意味
- 保険料は2桁で伸びたが、業界の純利益の伸びは3.42%にとどまる。保険金の支払いが19.57%増えており、入ってくる保険料の伸びが、そのまま利益になっていない。フィリピンの保険は資産運用型の商品が主力で、市況の影響を受けやすい。
- 今後の注目点
- 変額保険の一時払いが上期に集中した反動が下期に出るか。保険金の支払いの伸びが続くか。当媒体が8月に伝えた保険浸透率1.96%が動くか。
保険委員会(Insurance Commission) の集計で、2026年1〜6月のフィリピンの生命保険料収入が 2,299億8,000万ペソ(約5,980億円)となった。前年同期の1,950億5,000万ペソ(約5,070億円)から 17.91%増 である。
主力は資産運用型の商品
内訳を見ると、この市場の性格が出ている。
| 区分 | 上期の保険料 |
|---|---|
| 変額保険(運用成果で受取額が変わる商品) | 1,500億3,000万ペソ(約3,900億円)・前年同期比14.8%増 |
| ├ 初年度の保険料 | 103億ペソ(約268億円) |
| ├ 一時払い | 873億ペソ(約2,270億円) |
| └ 継続分の保険料 | 524億ペソ(約1,362億円) |
| 従来型の生命保険 | 変額保険を上回る伸び(金額は非公表) |
変額保険のなかで最も大きいのは 一時払い で、873億ペソを占める。まとまった資金を一度に預ける形の契約である。保障というより、運用商品として買われている 部分が大きい。
保険料は18%増、利益は3%増
伸びが利益につながっているわけではない。
| 項目 | 上期 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 保険料収入 | 2,299億8,000万ペソ | +17.91% |
| 純利益 | 214億2,000万ペソ(約557億円) | +3.42% |
| 保険金の支払い | 692億1,000万ペソ(約1,800億円) | +19.57% |
保険金の支払いが保険料を上回る速さで伸びている。純利益は前年同期の207億2,000万ペソ(約539億円)から微増にとどまった。
保険委員会は「今年前半に直面した財務面の困難にもかかわらず、業界は財務的な打撃に耐える力を示した」との見方を示している。
当媒体は8月に、フィリピンの保険浸透率が1.96%にとどまることを伝えた。保険料の総額は伸びていても、人口に対する広がりは薄いままであるという構図は変わっていない。
円換算は2026年8月21日時点のレート(1ドル=159円、1ペソ=2.6円)による目安です。
SOURCES / 出典
- Philippine Daily InquirerメディアLife insurance premiums jumped 18%business.inquirer.net
- BusinessWorldメディアPHL life insurance industry books higher premium income as of Junebworldonline.com
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