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フィリピン航空が1〜9月に1億5,900万ドルの赤字、燃料費が5割増える

KEY POINTS

ニュースの要点
フィリピン航空(PAL)は11月4日、1〜9月の純損失が1億5,900万ドルだったと発表しました。前年同期は1億5,870万ドルの黒字でした。売上は4%増の25億ドルでしたが、燃料費が3億3,940万ドル増えました。
この動きの意味
燃料が営業費用に占める割合は1年で30.7%から39.6%に上がりました。運賃と燃油サーチャージを上げ、便数を減らしても吸収しきれず、旅客数は6%減っています。中東の紛争による原油高が、国の代表的な航空会社の収益を直撃した形です。
今後の注目点
PALは年内も燃料価格が業績を左右するとしています。10〜12月に燃油サーチャージをどこまで上げるか、減便でさらに旅客が減るか、ペソ安が続くなかで手元資金8億7,900万ドルをどう使うかが次の判断材料です。

国の代表的な航空会社であるフィリピン航空(PAL)は11月4日、2026年1〜9月の純損失が 1億5,900万ドル(約250億円)だったと発表しました。前年同期は1億5,870万ドルの黒字で、1年で赤字に転じました。

売上は4.0%増の25億ドル(約3,900億円)と伸びています。赤字の原因は燃料費で、前年より 3億3,940万ドル(約530億円)増えました。PALはこの増加を中東の紛争によるものとしています。

燃料が費用の4割を占める

ジェット燃料の平均価格は1バレル152.72ドルと、前年より52.7%上がりました。燃料費は49.8%増えて10.2億ドルとなり、営業費用に占める割合は1年で大きく上がっています。

項目2026年1〜9月前年同期比
売上25.0億ドル4.0%増
燃料費10.2億ドル49.8%増
営業費用25.7億ドル15.9%増
純損益1.59億ドルの赤字前年は1.587億ドルの黒字
営業費用に占める燃料費の割合(単位:%)
2025年1〜9月
30.7
2026年1〜9月
39.6

フィリピン航空の発表による。

PALは運賃と燃油サーチャージを引き上げ、一部の路線で便数を減らして対応しました。そのため運ぶ旅客は6%減って1,160万人になり、座席の埋まり具合を示す搭乗率も79.4%から77.5%に下がっています。

貨物と追加料金は伸びた

売上の内訳を見ると、伸びたのは旅客以外の部分です。

  • 旅客収入:1.9%増の20.8億ドル。便数を減らしても1人あたりの単価が上がった
  • 付帯収入(座席指定のアップグレードや事前購入の手荷物など):6.0%増の2.351億ドル
  • 貨物収入:34.8%増の1.585億ドル。運賃の上昇と貨物量の2.9%増による

PALのRichard Nuttall社長は「燃料価格の急騰は収益を大きく圧迫したが、旅行の需要は底堅く、売上の伸びは営業戦略が効いていることを示している」と述べています。

手元資金は2倍に

9月末の現金と短期の投資は8億7,900万ドルで、2025年末の4億3,100万ドルから倍増しました。7〜8月に発行した5年の無担保社債3億5,000万ドルの手取りを含みます。1〜9月のフリーキャッシュフロー(事業で稼いだ現金から投資を引いた額)は2億4,700万ドルでした。

上場している親会社のPAL Holdingsが証券取引所に出した四半期報告書では、ペソ建ての純損失は97億4,000万ペソ(約240億円)で、前年の98億8,000万ペソの黒字から転落しました。Manila Timesによると、同社はペソ安と営業費用の増加を理由に挙げています。

PALは、年内も燃料価格が業績を左右する最大の要因であり続けるとみています。

本記事の円換算は1ドル155.9円、1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)で行った。

SOURCES / 出典

  1. PAL Holdings(PSE Edge)企業公式一次情報
    Philippine Airlines Grows Nine-Month Revenue by 4% to US$2.50 Billion(PAL Holdings 適時開示・プレスリリース)edge.pse.com.ph
  2. フィリピン・スター(PhilSTAR)メディア
    PAL swings to net loss in 9 monthsphilstar.com
  3. マニラ・タイムズ(The Manila Times)メディア
    PAL posts P9.74B lossmanilatimes.net

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#フィリピン航空#PAL Holdings#航空#決算#燃料費#中東

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