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科学技術省、2027年予算に309億ペソを要求。STEM奨学生を6万7,504人へ

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ニュースの要点
科学技術省(DOST)が2027年予算として309億ペソ(約803億円)を要求している。うち80億1,000万ペソが研究開発・イノベーション・人材訓練・産業競争力に充てる助成金プログラム、86億7,000万ペソがSTEM教育で、奨学生を6万5,097人から6万7,504人へ増やす計画である。
この動きの意味
AMROがフィリピンの構造的な課題として「デジタルインフラと労働力のスキル向上に対する投資不足」を挙げた直後の要求である。科学技術予算は総額でみれば国家予算のごく一部にとどまるが、奨学生数という形で人材供給の目標が数字で示されている点が読み取りやすい。
今後の注目点
下院の審議を経て、要求どおりの額が2027年の一般歳出法に載るか。拡大フィリピン科学高校システム法にもとづく各地方2校以上の設置がどこまで進むか。奨学生の増加分が実際に産業側の求人と結びつくか。

フィリピンの科学技術省(DOST)が、2027年の予算として 309億ペソ(約803億円) を要求している。研究開発(R&D)とSTEM教育(科学・技術・工学・数学)を優先分野に据えた。下院歳出委員会の予算審議は8月24日に行われた。

配分の内訳はこうなる。

使途要求額
助成金プログラム(GIA)80億1,000万ペソ
STEM教育(PSHSS・SEI)86億7,000万ペソ
7つの研究機関によるR&D事業22億8,000万ペソ

助成金プログラム(Grant-In-Aid)は要求総額の4分の1超を占める。対象は研究開発、イノベーション、人材の訓練、そして産業競争力である。

7つの研究機関を通じたR&D事業には22億8,000万ペソを充てる。分野は食品・栄養、先端技術、原子力研究、繊維、森林産品産業である。

奨学生を2,407人増やす

STEM教育の86億7,000万ペソは、フィリピン科学高校システム(PSHSS)と、科学人材の育成を担うSEI(Science Education Institute)を通じて配分される。今年の83億1,000万ペソからの増額である。

これにより支援する奨学生は 6万7,504人 となり、今年の6万5,097人から2,407人増える。

うち11億2,000万ペソがPSHSSに向かう。これは共和国法第12310号、通称「拡大フィリピン科学高校システム法」の成立を受けたもので、同法は各地方に少なくとも2校のフィリピン科学高校を置くことを求めている。残る75億5,000万ペソは、SEIによるSTEM関連課程の学部生・大学院生への奨学金と支援に充てられる。

予算管理省(DBM)はフェイスブックへの投稿で目的をこう説明した。「目標は、科学を実際の解決策に変えることだ。農家と企業のために、防災のために、医療のために、産業のために、そしてフィリピン人の生計のために」

DOSTは、人間の幸福、富の創出、富の保護、持続可能性という4つの柱にもとづいて、科学に根ざした包摂的な解決策を提供することを掲げている。

「投資不足」の指摘の直後に出てきた要求

この要求が出たタイミングには文脈がある。8月27日、AMROはフィリピンの成長率見通しを3.4%へ引き下げ、中期的な構造課題の一つに「デジタルインフラと労働力のスキル向上に対する投資不足」を挙げた。同じくAMROは、IT-BPM分野でのAIとの競合も課題に挙げている。

科学技術予算309億ペソという額は、それ自体で経済の構造を変えるものではない。参考までに、同じ週に発表された上半期のインフラ・資本支出は3,674億ペソで、その1割強にあたる規模である。

ただし奨学生数という指標は追跡できる。6万7,504人という目標が実際に予算として通り、その学生が卒業後にどの産業へ行くのかは、フィリピンの人材供給を見るうえで具体的な観測点になる。

円換算について

本記事のペソ建て金額は 1ペソ=約2.6円(2026年8月21日時点のレート)で換算した。内訳の金額は総額に対する配分が論点のため換算していない。

SOURCES / 出典

  1. Philippine Daily Inquirerメディア
    DOST eyes ₱30.9B 2027 budget for R&D, STEMbusiness.inquirer.net
  2. Department of Science and Technology政府・規制当局一次情報
    Department of Science and Technology(科学技術省)dost.gov.ph

参考(本文の補足)

  1. Department of Budget and ManagementDepartment of Budget and Management(予算管理省)
  2. ASEAN+3 Macroeconomic Research Office (AMRO)The Philippines: Policy Actions to Navigate Cyclical Headwinds and Structural Challenges

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#DOST#研究開発#STEM#予算#人材育成#政府

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