個人型退職貯蓄PERAの対象に定期預金、加入者は半年で3万人へ
KEY POINTS
- ニュースの要点
- 中央銀行(BSP)が通達M-2026-044で、個人型の退職貯蓄制度PERAで運用できる商品に定期預金を加えた。満期30日以上が条件で、満期を迎えた資金はPERAの資産として残り、引き出しとは扱われない。他の認定商品への乗り換えや再投資もできる。
- この動きの意味
- PERAは2008年の法律で作られた任意加入の制度だが、加入は伸びていない。年央時点で3万55人、拠出額は7億5,755万ペソ(約20億円)にとどまる。元本が保証される定期預金を入り口に加えることで、投資に慣れていない層を取り込む狙いがある。
- 今後の注目点
- 加入者と拠出額がどこまで伸びるか。SECが検討しているPERAの見直しがどう重なるか。金利が上がる局面で定期預金の魅力が増すか。
中央銀行(BSP) が、個人型の退職貯蓄制度 PERA で運用できる商品に 定期預金 を加えた。通達 M-2026-044 による。
PERA(Personal Equity and Retirement Account)は、2008年の共和国法9505号で作られた任意加入の制度である。公的年金と勤め先の退職金制度を補う位置づけになる。
満期が来ても引き出しにならない
新たに認められたのは、満期30日以上 の定期預金である。
要点は満期後の扱いにある。満期を迎えた資金は PERAの資産として残り、引き出しとは扱われない。加入者はそのまま継続するか、他の認定商品へ移すか、再投資するかを選べる。
年間の拠出上限は次の通り。
| 対象 | 年間の拠出上限 |
|---|---|
| 国内の加入者 | 20万ペソ(約52万円) |
| 海外で働くフィリピン人 | 40万ペソ(約104万円) |
拠出には税制上の優遇が認められる場合がある。
加入は伸びていない
制度そのものは18年前からあるが、規模は小さい。
| 指標 | 年央時点 |
|---|---|
| 加入者 | 3万55人(以前は6,193人) |
| 拠出額 | 7億5,755万ペソ(約20億円) |
加入者は5倍近くに増えたが、人口1億1,000万人の国としては小さい。拠出額も1人あたり平均で2万5,000ペソ(約6万5,000円)程度にとどまる。
元本が保証され、値動きを気にしなくてよい定期預金を入り口に加えることで、投資に慣れていない層を取り込む ことが狙いと読める。
BSPの Lyn I. Javier 副総裁がこの通達を担当した。
当媒体は前日、証券取引委員会のLim委員長が改革の一環としてPERAの見直しにも触れたことを伝えた。中央銀行と証券当局の双方が、同じ制度を動かそうとしている。
円換算は2026年8月21日時点のレート(1ドル=159円、1ペソ=2.6円)による目安です。
SOURCES / 出典
- Philippine Daily InquirerメディアBSP OKs time deposits under PERAbusiness.inquirer.net
- BusinessWorldメディアBSP adds time deposits to investment products eligible for PERA programbworldonline.com
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