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格安スーパーDALIの運営会社が債務超過に、売上は52%増でも赤字が続く

KEY POINTS

ニュースの要点
DALIを運営するHard Discount Philippinesは、2025年末に負債が資産を10.3億ペソ(約26億円)上回る債務超過になりました。証券取引委員会に提出した監査済みの決算で明らかになりました。
この動きの意味
売上は52%増の516.6億ペソと急拡大し、赤字も7%縮みました。それでも店舗網を広げる費用が利益を食い、累積赤字は70.7億ペソに。安さを武器に広がった業態が、親会社の資金で成り立っている状態です。
今後の注目点
親会社が追加の資金を入れ続けるか。売上に対する経費の比率がどこまで下がり、営業段階の黒字が見えてくるか。出店のペースを落とすかどうか。

フィリピンで格安スーパー「DALI」を展開するHard Discount Philippines(HDPI)が、2025年末に 10.3億ペソ(約26億円)の債務超過になりました。負債264.4億ペソが資産254.1億ペソを上回った状態です。同社が証券取引委員会(SEC)に提出した2025年12月期の監査済み決算で明らかになりました。2024年末は7.3億ペソの資産超過でした。

DALIは、品数を絞り広告や人手を抑えて、その分を価格に回す「ハードディスカウント」の業態です。住宅地の近くに店を出し、コロナ禍のころに存在感を高めました。HDPIはシンガポールのHDPM Sinの完全子会社で、最終的な親会社はスイスのDali Discount AGです。

監査法人は「存続に重要な不確実性」

監査を担当したSyCip Gorres Velayo & Co.(SGV、大手会計事務所)は、累積赤字と、1年以内に支払う負債が1年以内に現金化できる資産を上回っていることを挙げ、事業を続けられるかに重大な疑いを生じさせる重要な不確実性があると指摘しました。決算書が適正であるという意見自体は変えていません。

項目2025年2024年
売上高516.6億ペソ339.3億ペソ
売上総利益率11.64%9.82%
営業費用71.0億ペソ48.1億ペソ
純損失18.3億ペソ19.7億ペソ
累積赤字70.7億ペソ52.4億ペソ
純資産−10.3億ペソ7.3億ペソ

売上高は 52% 増の516.6億ペソ(約1,290億円)と大きく伸び、純損失は7%縮んで18.3億ペソ(約46億円)でした。売上総利益率も上がっています。ただ、営業費用も48%増え、売上の伸びで得た利益をほぼ使い切りました。Manila Timesによると、売上に対する営業費用の比率は14.17%から13.75%に下がっています。

親会社の資金でつないでいる

2024年は、親会社から受け取った40億ペソの増資予約金で債務超過を解消していました。2025年にこれが資本金に振り替わり、資本金は20億ペソから60億ペソになりましたが、その年の赤字で再び債務超過に戻りました。

2025年には新たに16.7億ペソの増資予約金を受け取り、親会社から5.7億ペソを借り入れています。本業の現金収支(営業キャッシュフロー)は13.9億ペソのプラスで、前年の2倍強でした。

HDPIは、営業開始から5年で大規模展開の初期段階にあり、赤字は「想定どおり」と説明しています。今後も出店で規模の利益を出し、経費を絞り、株主の支援を受けて支払いを続けられるとしています。

換算の基準は1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)です。

SOURCES / 出典

  1. BusinessWorldメディア
    DALI operator posts P1-B capital deficit despite sales growthbworldonline.com
  2. The Manila Timesメディア
    Auditor flags risks as DALI's loss hits P7Bmanilatimes.net
  3. PhilSTARメディア
    DALI's P7 billion loss puts hard discount store model in focusphilstar.com

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#DALI#Hard Discount Philippines#小売#スーパー#ハードディスカウント#決算#債務超過

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