最大手銀行BDOの1〜9月純利益は636億ペソで横ばい、貸出は16%増
KEY POINTS
- ニュースの要点
- BDO Unibankは10月30日、1〜9月の純利益が636億ペソだったと開示しました。前年同期の631億ペソから0.8%の増加です。貸出は16%増の4.1兆ペソ、自己資本利益率は13.1%でした。
- この動きの意味
- 貸倒れへの備えを積む前の利益は10%伸びましたが、純利益はほぼ横ばいでした。業界全体の不良債権比率が3%台のなか、BDOは1.60%に下げており、貸出を伸ばしながら質も保っています。
- 今後の注目点
- 利上げとペソ安、8%に迫る物価が借り手に効いてくる10〜12月に、貸出の伸びと不良債権比率がどう動くか。
フィリピン最大の銀行BDO Unibankは10月30日、2026年1〜9月の純利益が636億ペソ(約1,580億円)だったと開示しました。前年同期の631億ペソから 0.8% の増加で、ほぼ横ばいです。自己資本利益率(ROE)は13.1%でした。
BDOはSy家が率いる銀行で、総資産、貸出、預金、信託財産のいずれでも国内最大です。
貸出は業界を上回って伸びた
顧客向けの貸出は前年比 16% 増の4.1兆ペソ(約10兆円)でした。銀行業界全体の伸び(11%)を上回り、すべての貸出分野で2桁増えたとしています。
- 貸出の利息収入(純金利収入)は11%増、手数料などの収入は3%増
- 貸倒れへの備え(引当金)を積む前の利益は10%増
- 預金は11%増。ただし普通預金と当座預金(金利の低い預金)は5%増にとどまる
- 不良債権比率は前年の1.77%から1.60%に低下。不良債権に対する引当の比率は132%
- 1株あたり純資産は6%増の123.6ペソ、中核的な自己資本比率(CET1)は12.6%
引当前の利益が10%伸びたのに純利益がほぼ横ばいなのは、引当金などその後の費用が増えたためとみられますが、開示はその内訳を示していません。
業界全体の不良債権比率は9月末に3.27%で、BDOの1.60%はその半分ほどです。
Manila Timesによると、BDOの株価は10月30日に0.51%上がって118ペソで取引を終え、0.44%下げた株価指数(PSEi)とは逆に動きました。
換算の基準は1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)です。
SOURCES / 出典
- BDO Unibank, Inc.(PSE Edge)企業公式一次情報BDO Unibank reports P63.6 billion net income in 9M 2026(Press Release)edge.pse.com.ph
- The Manila TimesメディアBDO nine-month profit slightly higher at P63.6Bmanilatimes.net
- Daily TribuneメディアBDO 9M earnings edge up as loans grow 16 percenttribune.net.ph
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