医師をサポートするAIチャットボットの「Bot MD」500万ドルを調達しフィリピンに拡大
シンガポールを拠点とする、医師サポートのAIチャットボットを開発・運営しているBot MDは、Monk's Hill Venturesが主導するシリーズAラウンドで、500万ドルの資金調達を行いました。
このラウンドには、既存および新規の投資家であるSeaX、XA Network、SGInnovateのほか、ヘルスケアの専門家であるYoh-Chie Lu氏、Jean-Luc Butel氏、シリコンバレーの起業家であるSteve Blank氏などのエンジェル投資家も参加しています。
調達した資金は、Bot MDのアジア太平洋地域への進出に投下され、インドネシア、フィリピン、マレーシア、インドのマーケットに拡大する予定です。
また、設計・エンジニアリングチームの人員を拡充し、新しい臨床アプリケーションを開発します。
2018年にローンチされたBot MDは、医師の臨床的な質問に対する回答を提供する臨床アシスタントです。
医師は今まで、薬のこと/専門的なことで他の医者や機関への相談が必要な場合は、電話等で相談をしていました。 しかし、相談をしてすぐに適任者から連絡が来るとは限らず、その問題を解決するためにこのBot MDが開発されました。
「この医師に相談したいんだけどどうすればいい?」「どの薬が最適なのか判断に迷っている」「対応方針について、その分野の専門家に相談したい」などの医師の要望に合わせて、AIチャットボットがすぐさま反応し、データベースから適切な回答を導き出します。

AIチャットボットが、医師が質問した内容をすぐに取ってこれるように、病院や医療機関はプラットフォーム内に電子カルテや病院の情報を格納しています。
Bot MDによると、この独自の自然言語処理(NLP)技術は、シンガポール総合病院や国立大学医療システムなどのシンガポールの代表的な医療機関を含め、世界で1万3000人以上の医師に利用されているといいます。
同社は、2020年1月には20人の医師だったシンガポールでのユーザーを、2020年末までに5,200人以上にまで成長させました。
「世界中のすべての医師がどこにいても必要な臨床情報へのアクセスできるようにすることで、時間を節約し、患者の治療の質を向上させることができると信じています」とBot MDのCEOあるDorothea Koh氏は述べています。
「コロナウイルスの大流行は、世界中の医療システムに多大なプレッシャーを与え、効率的な運営と生産性の高い医療従事者の必要性を強めています。他のSaaSプラットフォームとは異なり、Bot MDは、その運営メンバーのヘルスケア業界での豊富な経験から、医師や病院が本当に求めているポイントが深く考えられていると思います」とMonk's Hill VenturesのパートナーであるMichele Daoud氏は語りました。
Bot MDは2021年1月にParkway Radiology社との試験運用を開始し、提携ネットワークの医師がAIアシスタント・プラットフォームを使用して、臨床オーダーや放射線検査のスケジューリングを行えるようにしたほか、Parkway社の既存システムとの統合により、患者の放射線検査レポートやレントゲンを閲覧できるようにしました。
Bot MD https://www.botmd.io
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