上場石油会社Top Line、セブ島の外へ初出店しネグロス・オリエンタルに5給油所
KEY POINTS
- ニュースの要点
- セブのLim家が持つ上場石油会社Top Line Business Development Corp. が、ネグロス・オリエンタル州の5つの給油所を自社ブランド「Light Fuels」に切り替えた。同ブランドでセブ島の外に出るのは初めてで、月間60万リットルの販売量を上乗せする。
- この動きの意味
- 首都圏ではなく地方の給油所網を束ね直す動きにあたる。上期は売上が94.2%増、純利益が61.6%増で、半年で前年通年の利益を上回った。地方の消費が伸びていることの一つの現れになる。
- 今後の注目点
- 年末までに予定するセブ・レイテ・シキホールの改装が計画通り進むか。9億2,500万ペソを投じた買収と改装が通年の利益にどう出るか。
セブのLim家が持つ上場石油会社 Top Line Business Development Corp. が、ネグロス・オリエンタル州にある5つの給油所の改装を終え、自社ブランド「Light Fuels」に切り替えた。同ブランドでセブ島の外に出るのは初めてになる。
対象はドゥマゲテ市、シブラン、ダウイン、バレンシア、サンホセの5か所。月間60万リットルの販売量が上乗せされる見込みという。
半年で前年通年の利益を超えた
業績が急に伸びている。
| 指標 | 2026年上期 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 38億4,000万ペソ(約100億円) | +94.2% |
| 純利益 | 1億2,321万ペソ(約3.2億円) | +61.6% |
2025年通年の純利益は1億2,030万ペソ(約3.1億円)だった。半年でそれを超えている。
伸びの土台は買収にある。2025年に Total Oil & Gas Resources と Ballston Metro から、給油所38か所、200万リットルの貯蔵施設、タンクローリー15台を取得した。セブでの買収と改装に約9億2,500万ペソ(約24億円)を充てている。2026年前半には北セブで8か所を開いた。
狙いは地方の成長率
上級副社長兼最高執行責任者の Brigitte Carmel Lapasaran Lim 氏は「ビサヤ全体で、より行きやすく顧客に向き合ったLight Fuelsの網を築く一歩だ」と述べた。
出店先の選び方には根拠が示されている。ネグロス島地域は2025年に 国内3位の経済成長率5.7% を記録した。同社はこれを続く可能性の理由に挙げている。
年末までに、セブ・レイテ・シキホールでさらに2つのまとまった改装を終える予定としている。
円換算は2026年8月21日時点のレート(1ドル=159円、1ペソ=2.6円)による目安です。
SOURCES / 出典
- The Philippine StarメディアTop Line expands into Negros Orientalphilstar.com
- BusinessWorldメディアTop Line expands fuel retail footprint to Negros Orientalbworldonline.com
同じカテゴリーのNews
RELATEDこの動きを読み解くInsights
INSIGHTSフィリピンの貧困率が9.7%に下がっても、家計の見通しが過去最悪な理由
フィリピンの貧困率が統計史上はじめて1桁の9.7%になりました。同じ8月に、家計の見通しは調査開始以来もっとも暗い水準に落ちています。矛盾ではありません。2つのデータは別の時期を見ています。その差を分けて読まないと、参入判断も売上計画も外れます。
フィリピンのスタートアップ投資が「過去最高」とも「6年ぶりの低水準」とも報じられる理由
2025年のフィリピンのスタートアップ投資について、「過去最高の15億ドル」と「前年同期比55%減」という正反対の集計が流通しています。どちらも正しく報告された数字です。定義の差を追い、2026年最大級の調達だったSalmonの1億ドルを分解すると、回復とは別の景色が見えてきます。
2021年に注目すべきフィリピンのFinTechスタートアップ5選!
コロナウイルスの大流行により、フィリピンではデジタル金融サービスの導入がさらに進んでいます。国民の平均年齢の若さとモバイル端末の利用率の増加が、フィリピンの金融分野のデジタル革命を起こしているといえる



